日本初の「母乳バンク」。「母乳売買」との違いは何?

全国初の施設として、昭和大学江東豊洲病院に母乳バンクが出来ました。これ
reitouko

NICUには入院しているママが搾乳して持参したのを保管する冷凍庫がある

は母乳売買ではなく、低出生体重児の赤ちゃんや母乳を必要とする赤ちゃんに「薬」として与えるものになり、一般の人は利用できません。

早産などの低出生体重児(2500g以下)の赤ちゃんは年々増えていて、2013年では、ほぼ10人に1人の割合だそう。
小さく生まれた赤ちゃんは「壊死性腸炎」になりやすく、粉ミルクよりも母乳、特に初乳が消化管に優しく、バリア機能を高める効果があります。

昭和大学病院では、まず「自分の子供が必要とする以上に母乳が出る」、「輸血や臓器移植を受けていない」、「血液検査に異常がない」、「薬やたばこの使用が無い」、などの条件を満たした方を提供者として限定しています。母乳は血液から出来ているので、献血のシステムとよく似ています。

そこで集められた母乳は、低温殺菌処理され安全性が確認された上で、必要とするNICU(未熟児センター)小児科に入院している赤ちゃんに、医師の管理のもとで利用されるというシステムです。

すべての病院にこのような機能を持つ事は難しいかもしれませんが、NICUが併設されていている周産期医療センターなどには併設が要望されています。本当に母乳が必要だけど出ないお母さん&病児のために、他の病院にも広がって欲しい機能だと思います。


行き過ぎた母乳信仰にとらわれないで!

母乳が出る人はあげればよいし、母乳が出にくい人は出るケアをしつつ、粉ミルクを併用しながら育児をしましょう。いずれの場合も、健診を定期的に受け、赤ちゃんの体重が母子手帳の発育曲線に沿って伸びているかを確認することが、とても重要です。

母乳信仰にとらわれるあまり、品質のはっきりしないネット購入の母乳を飲ませて子供を危険にさらすようなことがあっては決していけません。

母乳ネット販売のニュースがきっかけになり、行き過ぎた母乳信仰が見直されつつあります。衛生的な粉ミルクの重要性も理解しつつ、正しく楽しい授乳ライフが広がることを望みます。
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