フランス語

数字で見る日本の観光!フランス人の行動パターンは?(2ページ目)

『観光白書』のデータを見ながら、日本の観光についてお勉強してみましょう。基本データに出てくる大きな数字もフランス語で学びながら、日本の観光の特色やフランス人観光客の行動パターンも分析。通訳案内士試験対策にもお役立てください。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド


前年比43.3%増!観光客が落としたマネーは過去最高

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日本でのショッピングが人気

それでは、外国人観光客が日本滞在中に使ったお金についてみてみましょう。総額は、なんと約2兆278億円。フランス語表記すると2 027 800 000 000(deux mille vingt-sept milliards huit cents millions)となります。milliard(ミリアール/10億)という新しい単位がでてきました。ゼロが9個つくと考えてください。難易度がいきなりアップしますが、1兆は1 000 000 000 000 ですのでmilliardが1000個あると考え、mille milliard(ミル ミリアール)となります。

では、一番日本にお金を落としていった国はどこでしょう?1位は、ニュースでも「爆買い」というワードで報道されることの多いChine。5583億円(558  300 000 000/ cinq cent cinquante-huit milliards trois cents millions )で全体の27.5%を占めます。2位 Taïwan、3位Corée de Sud と続きます。

さて、気になるFranceは?正解は11位で348億円(34 800 000 000/trente-quatre milliards huit cents millions (de yen))。全体の1.7%でした。

フランス人と中国人はどこにお金を使っているの?

次に、興味深いのでles Chinois(中国人)とles Français(フランス人)の一人当たりの「費目別消費額」をみてみましょう。まず、un(e) Chinois(e)が「買い物」に支払った金額は127,443円 (127 443 / cent vingt-sept mille quatre cent quarante-trois)、un(e) Français(e)は33,233円(33 233 / trente-trois mille deux cent trente-trois)です。ところが「宿泊料金」になると逆転し、un(e) Français(e)は77,827 円(77 827/ soixante-dix-sept mille huit cent vingt-sept )、un(e) Chinois(e)は44,661(44 661/quarante-quatre mille six cent soixante et un )円。お金をかける場所がこの2つの国では全く異なることがわかります。

さらに面白いことに、「国・地域別の品目別購入率」では、この2カ国がほぼ1位を分け合います。les Chinoisは、「菓子類」、「カメラ・ビデオカメラ・時計」、「電気製品」、「化粧品・香水」の項目で1位、les Françaisが1位を示すのは、菓子類以外の「食料品・飲料・さけ・たばこ」、「和服・民芸品」、「書籍・絵葉書・CD・DVD」、「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」。

大雑把に言うと、日本製品に興味を示す中国人観光客、日本文化に興味を示すフランス人観光客といったところですね。私たちが持っているイメージにバッチリ当てはまるのではないでしょうか。あわせてみてきたフランス語と日本の数字は、区切り方が異なるので難易度が高いと思います。興味ある数字から覚えていくのもいいですね。

【参考リンク】

 
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