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横浜バレエフェスティバル オーディション結果発表!(2ページ目)

2015年8月19日に第一回開催を迎える『横浜バレエフェスティバル2015』。吉田都をスーパーバイザーに、世界各地で活躍する日本人ダンサーが集結し、一夜限りのガラを繰り広げます。さらに、フェスティバル出演権をかけ、若手ダンサーを対象にオーディションを実施。全国から明日のスター候補が集いました。ここでは、オーディションの模様と審査員のコメント、そして見事出演権を獲得したダンサーたちの声をお届けします。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド

審査員
吉田都さん(元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル、
『横浜バレエフェスティバル2015』スーパーバイザー)


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                                                   吉田都 (C)S.Masakawa


Q:ファイナルの印象は? 主にどのような点に注目して審査されましたか?
とても良いダンサーたちが集まってくれましたし、みなさんそれぞれ素敵な踊りを見せてくれました。10代前半の方々はこれからまだまだ成長していくと思います。20歳前後の方々はもうプロとして活躍していておかしくない年齢なのでそういう目で見てしまいましたが、みなさんが真摯にバレエに向き合っていることが感じられて大変嬉しく思いました。

審査ではプロやコンクール入賞者と同じ舞台に立つのでそのバランスも考えましたし、やはり基礎をきちんと学んでいるダンサー、将来性のあるダンサーに注目しました。

Q:第1位の川本真寧さんについて、決め手となった要素とは?
基礎力と可愛らしい雰囲気が良かったです。素直な踊りに好感が持てました。これから成長していく中でいろいろなことが変わってくると思いますが、今と同じように真面目にバレエに取り組んでいって欲しいと思います。

Q:第2位には五十嵐脩さん(芸術監督・スーパーバイザー賞)が、第3位は中村りずさん、澤野葵さんが選ばれています。彼らに期待することは?
みなさんの年齢を考えると、驚くほどしっかり動けていました。これからステップとステップの間ももっと大切にして、バレエに限らず色々な人生経験を積み、さらにバレエの素晴らしさを学んでいって欲しいと思います。



審査員
久保紘一さん(NBAバレエ団芸術監督、元コロラドバレエ団プリンシパル )


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久保紘一


Q:予選では主にどのような点に注目して審査されましたか? 予選の総評、印象はいかがでしたか?
まずは、基礎がしっかり習得できているか? それから将来性。年齢の高い第2グループに関しては、舞台に乗った場合どう見えるか? をより意識しました。

レベルは総じて高かったと思いますが、初日と二日目でかなり開きがあったため、自分の中の基準を常に均一化するのに気を使いました。私見ですが、より若い世代の方が充実していたと思います。具体的には14歳までの第一グループでしょうか。

Q:ファイナルの総評、印象はいかがでしたか? ファイナルでは主にどのような点に注目して審査されましたか? 
近年コンクール職人など、1曲を踊ることにだけ長けているダンサーが多い中、逆の現象が見受けられたのは興味深かったです。今回のオーディションがガラパフォーマンスへの出演ということでしたので、当然他の出演者などとのバランスにも配慮したつもりです。出演者の中にはフレッシュな10代などもおり、その上わざわざ同じ世代よりは、より若い世代で今後の可能性をみなさまにお見せした方が、楽しみも広がるだろうと……。

Q:第1位の川本真寧さんについて、決め手となった要素とは?
可能性のみを見つけるオーディションではなく舞台出演が前提なので、当然1曲をまとめ上げる技術力、表現力など全てを評価させていただきました。上位は非常に接戦だったのですが、厳選な審査の結果、大人顔負けの踊りを披露してくれた川本さんに決定させていただきました。彼女にはこのまま順調に才能を伸ばしていって欲しいですね!

Q:第2位の五十嵐脩さん(芸術監督・スーパーバイザー賞)、第3位の中村りずさん、澤野葵さんについて、それぞれの印象をお聞かせください。
第2位の五十嵐君はとてもラインが綺麗でしっかりしており、一次審査から注目していました。今後も頑張って欲しいです。中村さん、澤野さんについても特に本戦時のバリエーションが非常に良く踊れていて、正直どの出場者が選ばれていても遜色なかったかなという印象です。

Q:ご自身も出演されます。どんな舞台にしたいですか? 意気込みをお聞かせください。
渡米前、私が十代の頃青山バレエフェスティバルなどに主演していたときは、最年少だったこともあります。いつの間にか今回は最年長組です(笑)。折角なので、出演するからには楽しませてもらいますよ!



審査員
小野絢子さん(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)


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   小野絢子


Q:予選では主にどのような点に注目して審査されましたか? 予選の総評、印象はいかがでしたか?
10代前半のクラスはとてもレベルが高く、甲乙がつけられませんでした。もちろん、成長期真っ只中なので、身体、技術の強さには差がありましたが、集中力や身体能力、踊りのセンスが優れているダンサーが何人もいました。

なかには年齢、成長具合の割にもう難しいテクニックをこなしてしまっている子たちもいました。悪い事ではありませんが、身体に合わせて、今はまだ基礎をしっかりやって欲しいとは感じました。選ばれたダンサーたちはさらに光るものがありました。これからもずっと踊る喜びを絶やさずに、どんどん伸びていって欲しいと思います。

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