テクノポップ/海外のテクノポップ

かっこよすぎる75歳、ジョルジオ・モロダー(2ページ目)

ダフト・パンクの「Giorgio By Moroder」以降、再注目を浴びるジョルジオ・モロダー。彼は、ミュンヘンサウンド、イタロディスコ、スペースディスコ、テクノポップ、テクノ・ハウス…もうほとんどのダンスミュージックのルーツ的存在。限りなくかっこいい新譜『Deja Vu』を含めて、ジョルジオの歴史を振り返りました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ディスコ化

1976年の『Knights In White Satin(サテンの夜)』でディスコに接近。A面では、なんとムーディー・ブルースのディスコ化を試みています。電子音楽のひとつのマイルストーンとなったのは、続く1977年の『From Here To Eternity(永遠の願い)』。この年は、ほぼスペースディスコ元年と考えられますが、ドナ・サマーの「I Feel Love」(1977年)、Dee D. Jacksonの「Automatic Lover」(1978年)(スペースディスコ的にはこちら)のプロデューサーとしてもジョルジオは成功を収めます。

From Here To Eternity (amazon.co.jp)
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From Here To Eternity


From Here To Eternity (YouTube)

テクノポップのルーツ

初期YMOのコンセプトは、「クラフトワーク(=テクノ)meetsマーティン・デニー(=エキゾ) withジョルジオ・モロダー(ディスコ)」と考えますが、YMOのファースト・アルバム『Yellow Magic Orchestra』のB面のノンストップ構成は、ジョルジオを参考にしたとのこと。確かに、「From Here To Eternity」だけでも、どこかで聴いたデジャブ(既聴)感があります。

1979年の『E=MC²(相対性理論考)』も重要なアルバムですが、その頃からのジョルジオの成功は、どちらかと言えば、数々のアーティストへのプロデューサーや『フラッシュダンス』『トップガン』などのサウンドトラック・メーカーとしてものです。新譜が30年ぶりと知って、かなり意外だったのですが、その前のリリースは、ヒューマン・リーグのフィリップ・オーキーとの『Philip Oakey & Giorgio Moroder』(1985年)です。僕が愛してやまない映画『Electric Dreams』のタイトル曲も収録されています。

Philip Oakey & Giorgio Moroder (amazon.co.jp)
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Philip Oakey & Giorgio Moroder


Together In Electric Dreams (YouTube)
愛すべき80'sな映画~Part 1 エレクトリック・ドリーム (All Aboutテクノポップ)
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