ミュンヘンサウンド、イタロディスコ、スペースディスコ、テクノポップ、テクノ・ハウス

2015年6月にリリースされたばかりの新譜『Déjà Vu』が限りなくかっこいいジョルジオ・モロダーですが、まずは彼の歩みを高速で振りかえります。ジョルジオ・モロダーは、ディスコキングと呼ばれるべき人です。彼は、ミュンヘンサウンド、イタロディスコ、そして連載として深掘りしてきたスペースディスコにおけるキーパーソン。しかし、それ以上にテクノポップ、テクノ・ハウスという文脈も含め、ダンスミュージックそして電子音楽全体に与えた影響は計り知れません。ジョルジオは、間違いなく新しい価値を提案し、音楽界を変えたイノベーターです。

Daft Punkの『Random Access Memories』の収録の「Giorgio By Moroder」は、彼が自らのミュージシャン人生を語る曲で、聞いているとなんだか胸がジーンとします。「俺は成功したんだぞ!」みたいな気負いがない、かっこいいモノローグ。

Giorgio by Moroder (Lyrics video) (YouTube)

バブルガム時代

彼のモノローグの中に「その頃、1969年~70年のドイツにはすでにディスコがあった…」という部分があります。ちょうど、ジョルジオが1969年にフランスのテレビに出演した動画がYouTubeにありました。若かりしジョルジオ、60年代的バブルガムポップ「Looky Looky」を歌っています。この時期は、日本語ではジョルジオ・モローデル名義。日本では、タイガースがステージで演っていたという情報もあります。そして、この年には、自ら「バブルガム」と名乗ったデビュー・アルバムとなる『That’s Bubblegum - That's Giorgio』をリリースしています。

That’s Bubblegum - That's Giorgio (Discogs)
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That’s Bubblegum - That's Giorgio


Looky Looky (1969) (YouTube)

モノローグでも語っていますが、初めは50年代サウンド、60年代サウンド、70年代サウンドをやるつもりでした。しかし、シンセサイザーと出会ったジョルジオは、「未来のサウンド」に開眼します。

電子音楽

ポップス的なアプローチから、シンセサイザーの可能性を実験したのは、1975年の『Einzelgänger(一匹狼)』。あまり語られることがないアルバムですが、タイトルもドイツ語、最初のリリースもドイツと、クラフトワークが開拓していた世界とも共鳴する内容となっています。

Einzelgänger (Discogs)
einzelganger

Einzelganger


Einzelgänger (Giorgio Moroder)