世界を驚かせた白ワイン
祝! ソーヴィニヨン・ブラン30周年!
とても華やかな、そしてフルーティーな香りに魅せられました。パイナップルやパッションフルーツのようなトロピカルフルーツ系の香りがしたのです。
でも、一体どこの国のワインで、ぶどう品種が何なのか、よいアイデアが浮かばなかったのです。なぜかというと、当時は、こういうタイプの白ワインがなかったからです。困り果てた私をみて、そのソムリエさんは「わからないでしょ~」と、満足げでした。そして、ボトルを見せてくれて驚きました。
栽培責任者のジム・ホワイト氏
「ニュージーランドの南島の北東に、私たちがワインを造るマールボロ地域がありますが、ここは1973年に初めてぶどうが植えられたという若い生産地です。ただ、大変ユニークな性格のソーヴィニヨン・ブランが生まれたので、短期間でとても有名になりました」。
ソーヴィニヨン・ブランという品種の印象を覆しただけではなく、キウイや羊のイメージぐらいしかなかったニュージーランドから素敵なワインが生まれるのだと教えてくれたのが、クラウディー・ベイでした。そして案の定、この成功をフォローするたくさんの造り手さんが出てきたので、クラウディー・ベイはニュージーランドのワイン産業の火付け役といってもいいかもしれませんね。
クラウディー・ベイの今
クラウディー・ベイは、1985年にソーヴィニヨン・ブランを、続いて1986年にシャルドネを、1987年にスパークリングワインのペロリュスを、そして1994年からは赤ワインのピノ・ノワールもリリースを始めました。ニュージーランド出身のグラフィティ・アーティストのヘイリー・キング・フロックスさんによる祝いの作品
クラウディー・ベイでも最近、特にピノ・ノワールにも力を入れているようで「毎年できがよくなっていますよ」と、ジムさんも力強くおっしゃっていました。
2013年のピノ・ノワールは、上品な花やラズベリーの香りと、しっとりなめらかな触感で、魚料理でも肉料理でも、どちらでも楽しめそうな味わいでした。
製作中のフロックスさん
日本各地のレストランやバーで、2015年8月末まで30周年記念を祝して、旬の食材とのフードマリアージュを開催しているところがいくつもあるようです。暑気払いにお薦めします!
<ワインデータ>
カテゴリー:白ワイン
ワイン名:ソーヴィニヨン・ブラン
生産者:クラウディー・ベイ
ヴィンテージ:2014
産地:ニュージーランド/マールボロ
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン
輸入元:MHD モエ ヘネシーディアジオ