ワインの異状「コルク臭」とは


コルクに潜む汚染物質がある
ワインを飲んで、なんだか不快な臭いが気になったことはないだろうか? 原因はいろいろ考えられる。高温にさらされて変質してしまったワイン、酸素が入って風味が褪せてしまったワインなどだ。こうした異状の中でもよく見かけるのが「コルク臭」である。

ふつうのコルク栓の匂いではない、一部のコルクに含まれる物質がワインに残って起こる異臭だ。コルク栓をしたワインのおよそ20本あたりに1本でコルク臭があると言われている。「コルク臭がある」ワインは、英語でcorked(コルクト)、フランス語でbouchonee(ブショネ)と形容する。

コルク臭の原因となる物質は泥くさい「ジオスミン」などいくつかあるが、最も厄介なのはカビくさい「2,4,6-トリクロロアニソール」(TCA)だ。「10億分の1」の単位ppbで2~4程度と、ごく微量がワインに混入するだけですでに匂いが判別できる。他の物質よりかなり強力である。