テーブルウェア
どんなにおいしい料理を作ったとしても、どんなに美しい料理を形にしたとしても、料理が載せられるプレートに輝きがなければ、料理の価値は損なわれてしまうでしょう。プレートは料理と非常に密接な関係にあり、一体の関係にあるとさえ言えます。テーブルウェアは非常に重要であるにも関わらず、普通の客には分かりにくいところです。そのため、手を抜く料理店もありますが、ロオジエではテーブルウェアにも大きな価値を置いているので是非とも注目してもらいたいのです。
カトラリーは日本では珍しいフランス最高峰のピュイフォルカ、肉料理には柄を長くした特別なフォルジュ ドゥ ライヨール。プレートはアビランド、ジャン ルイ コケ、ベルナルドと、どれも一級品ばかり。
特に「L'Osier」と刻印されたアビランドのオリジナルショープレートは価値が高いでしょう。アビランドのオリジナル製品など、他では見掛ける機会はほとんどありません。
近年はテーブルウェアが見過ごされがちだと感じていますが、料理はこのように価値あるテーブルウェアで提供さることによって、さらに輝きを増すのです。
サービス
レストランにおけるサービスは、メニューの注文を取りに来たり、料理やドリンクを運んで来たりすることが最も基本的なことでしょう。しかし、一流のフランス料理店はそれだけではなく、料理に込められたシェフの考えを伝えたり、食材の知識や歴史を語ることはもちろん、どのワインが料理に合うか、どのワインが客の好みに合うかを適切に判断して案内してくれます。こういった会話を楽しめるのも一流フランス料理店ならではです。また、サーブの方法やクロッシュの開け方、それにワインの開け方や注ぎ方など、きびきびとした所作や軽い身のこなし方を見ているのも気持ちがよいものです。
支配人の内堀泰彦氏は1991年からロオジエで働き、ロオジエのサービスの真髄を受け継いでいます。ロオジエのリニューアルも3回経験し、日本のグランメゾンが時代によってどのように移り変わっていったのかを最もよく知悉している人物であると言えるでしょう。
シェフソムリエの中本聡文氏は、フランスはもちろん、第3世界のワインにも精通し、2012年東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞、2013年フランス共和国農事功労章シュバリエ受勲、2014年には卓越した技能者(現代の名工)を受賞しています。
このようなサービススタッフによってロオジエという非日常の壮大な舞台が演出されているのです。
では次は、ロオジエのコースや料理を紹介しましょう。