バレエ/大人のためのバレエ

バレエの手の動き……動かすコツをつかめば踊りが変わる!

バレエが美しいのは、その手の動きや腕の動きによるものが大きいですね。登場人物の性格を反映するのに、腕は大変役立ちます。逆に腕を効果的に使えないと、踊りが決まらないとも言えます。手や腕を美しく動かすコツを探ってみましょう。

執筆者:石島 みどり

バレエの手の動き……腕を動かすコツとは

バレエの手の動きのポイント

バレエの美しさは、腕の動きの表現力によるところが大きいです。

腕はアン・バ、アン・ナバン、アン・オー、ア・ラ・スゴンドの4つのポジションがあります。そのほかに良く使うのがアロンジェ。アロンジェは手の平が下を向くポジションで、アン・ナバンとア・ラ・スゴンドのポジションでよく行われます。

この全てのポジションを美しく通過していくのが大事です。
 
<目次>
 

アン・バからアン・ナバンがとても大事

腕を下にするアン・バから、前にするアン・ナバンへの軌跡を上手に描けない生徒さんが多くいらっしゃいます。肩甲骨の使い方を間違うと、腕の軌跡は上手に描けません。

アン・バから腕を遠くにしながらアン・ナバンまで持っていくのは間違ったやり方です。アン・ナバンを長くすると、腕が肩から抜けて、上半身のラインが崩れます。肩は前にせずに、腕だけを動かすようにします。ですが、腕を前にしようとすると、どうしても肩が釣られて動きます。腕を前にするときは、肩を少し後に引っ張るつもりで動かしましょう。そうすれば腕と肩の均整が取れて上手に動かす事が出来ます。
 

アロンジェでは肘を動かさない

アラベスクや、ポール・ドゥ・ブラで腕をア・ラ・スゴンドに通すときに、アロンジェのポジションを通ります。

アロンジェは肘と手の平が下を向くポジションです。アロンジェで大事なのは、肘を動かさずに、肘から下だけを回して手の平を下に向けることです。ポール・ドゥ・ブラを行うときに、アロンジェの肘を大げさに上げるのは間違いです。大げさに動かすと上品さに欠けるので、気をつけましょう。
 

アン・オーからア・ラ・スゴンドでは肘から落とさない

腕を上にするアン・オーから横のア・ラ・スゴンドに下げるとき、肘から下ろすのは間違いです。肘が後になるように下ろし、ア・ラ・スゴンドのところでアロンジェを通し、そのままアン・バに下ろします。

肘から下ろそうとすると、肘が大きく曲がって腕のラインが美しくなりません。肘で腕全体を支えるような感覚で腕を動かしましょう。


◎腕は肩甲骨とつながっている
腕を腕だけで動かそうとすると、ラインの美しさが生まれません。腕は肩甲骨から生えている感覚を持って、上半身のラインと腕のラインを繋げるように心がけましょう。

アロンジェになるときは、必ず息を吸いながら行うことも忘れずに。

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