大陸縦断旅行、中国新幹線「高鉄」に乗ろう!
以前は10時間以上かかった北京⇔上海間が「高鉄」の登場で5時間に
車窓から
中国の壮大な風景を眺めたり、乗り合わせた人たちと交流したり…… 列車の旅ならではの贅沢な時間を体験したい人は少なくありません。とはいえ、以前は体力的にも物質的にもハードルが高かった列車の旅ですが、中国高速鉄道、通称「高鉄(ガオティエ)」の登場で、グッと身近に利用しやすくなりました。それでもやはり、知っておきたい中国ルールは存在します。ここでは、
北京と各都市をつなぐ、中国新幹線「高鉄」の利用方法をしっかりとご案内します。
中国新幹線「高鉄」の切符の購入方法
列車駅構内の切符売場。シーズン時は長蛇の列に
町なかの切符売場。赤と青の看板が目印
切符の購入は、列車駅(※)の窓口・発券機や、町なかの「火車票代售処(列車切符売り場)」で購入したり、鉄道部門による電話(予約電話番号95105105/問い合せ番号12306)や、公式サイト
12306.cnで予約したり、いくつか方法があります。電話やサイトでの予約はとても便利で、最近
中国では主流になりつつありますが、中国語の問題や中国の銀行カードでの支払いなど、外国人旅行者にとっては簡単ではありません。
その点、列車駅の窓口や代票処(切符売り場)は、スタッフと確認しながら現金で購入できるので、旅行者向きです。現在、外国人も代票処(切符売り場)での購入可能ですが、中国人同様、手数料が5元かかります。ちなみに身長120センチ未満の児童は無料、150センチ未満の児童は半額です。購入は2012年より「実名制」が実施となったため、パスポート原本もしくはパスポートのコピーを提示する必要があります。購入は北京発の切符だけでなく、
北京からの往復や、北京から上海、上海から杭州といった全国各地の切符を購入可能です。
なお、ホテルによっては列車の切符を手配してくれる場合もあるので、フロントで問い合わせてみてください。この際もパスポート原本もしくはコピーを渡す必要があります。
※北京には「北京駅」「北京西駅」「「北京南駅」「北京北駅」などの列車駅があり、それぞれ列車の切符を販売しています。
>>>各駅については「
北京の市内交通」をご覧ください。
中国新幹線「高鉄」の切符の購入期間
列車駅構内の待合所。平日でも利用者でいっぱい
電話やサイトでの予約は、乗車の20日前~2時間前まで。列車駅の窓口や代票処(切符売り場)は、乗車の2カ月前~出発直前の切符まで購入可能です。ただし、週末や祭日、夏休み(7~8月)や冬休み(1~2月)、旅行シーズン(5、9、10月)などは、駅でギリギリの購入をする場合、希望の時間の便が売り切れ…… という可能性もあるので要注意です。また、“民族大移動”といわれる帰省ラッシュとなる春節の切符は、サイトの予約が20日前から30日前にのびたりと、特別なスケジュールになるので要注意です。