自分の能力をさらに開発したいときに役立つ「ジョハリの窓」
ジョハリの窓をご存知でしょうか?他人とのコミュニケーションを円滑にする目的で心理学でよく使われるモデルです。自分の能力をさらに開発するにはどうすれば良いかという目的で企業研修でも使われることもあります。実はこのジョハリの窓。起業するときにも活用できます。今回は起業する際に、ジョハリの窓を活用する方法を解説します。ジョハリの窓とは
まずは、ジョハリの窓の基本的な考え方を見ていきましょう。自分が知っている、自分は気づいていない、他人は知っている、他人は気づいていないという4つの要素が交差するところに窓があります。開放の窓、盲点の窓、秘密の窓、未知の窓の4つです。それぞれの窓は、以下の意味を持ちます。
1開放の窓…自分も他人も知っている自己
2盲点の窓…自分は気づいていないが他人は知っている自己
3秘密の窓…自分は知っているが他人は気づいていない自己
4未知の窓…自分も他人も誰も知らない自己
ジョハリの窓を起業に活かす
起業して成功するには、自分(自社)の長所を活かし、他社と差別化し、それを広く世間に知らしめることが重要です。ジョハリの窓のそれぞれの窓ごとに検証していきましょう。1開放の窓
自分も他人も認識できる自分(自社)の長所を再度、棚卸してみましょう。あなたの長所はどんなところですか?まずは自分で考えてみるのです。その長所を活かしたビジネスモデルを考えましょう。そして、それを積極的にPRしていくことが重要です。いくら自分の良さを自分でわかっていても、より多くの人に知ってもらわなければ売上にはつながらないからです。
2盲点の窓
他人は知っているけど、自分では気づいていない長所です。もうわかりますよね?この窓を考えるには、他人の目を借りることが必要です。大きく分けて2つの方法があるでしょう。1つは友人や知り合いなどに意見を聞いてみること。もう1つは、コンサルタントなどの専門家に意見を求めることです。前者は仕事でやっているわけでもないので、遠慮もあるでしょうし、お世辞をいうかもしれません。この点、専門家だったら的確に指摘してくれるはずです。ガイドも起業コンサルタント(R)として起業家の相談に乗るとき、この窓を意識して潜在能力を引き出すようにしています。
3秘密の窓
他人は知らないけど、自分だけが知っている長所です。起業する際に一緒にビジネスモデルを考えていると起業家本人から思わぬ言葉が飛び出すことがあります。「実は過去にこんな経験をしたことがあるんです」、「実はこんな人脈があります」、「こんな特技があります」などなど。専門家に相談をするなら、ぜひ、リラックスして自分について、いろいろと話してみましょう。ガイドも起業家から話を聞くときには、ざっくばらんに話ができるような雰囲気を作るようにしています。
4未知の窓
自分も他人も誰も気づいていないことですから、意識して気づくことでもないですよね。何かのきっかけで自分自身が変わることがありますが、この窓なのかもしれません。惰性で過ごす毎日から一歩抜け出して、新しい何かに取り組んでみるのもお勧めです。
専門家を活用して開放の窓の面積を増やそう
専門家を活用して開放の窓を拡げよう