ムダ毛が気になる季節の到来…
夏前になり、薄着になる季節に気になるのが体毛、いわゆるムダ毛です。ただ、「脱毛」とひとことで言っても、世の中にはさまざまな脱毛の方法があるのはご存知ですか?
自分に合ったものを選ばないと満足いく結果が得られず、ときには一生後悔する傷が残る危険性もあるんです。
そこで今回は、どんな脱毛の種類があるのか? メリットやデメリットはなにか? を美容外科医がひとつひとつ解説していきます!
日本で最も多くの方が受けている「レーザー脱毛・フラッシュ脱毛」
主にエステで使用されているのが光脱毛とも呼ばれる、フラッシュ脱毛です。医療従事者でないスタッフが扱う機器なので、出力が弱く、効果も弱い。
その代わりに、痛みも少ないのが特徴です。
メリットは?
- 医療脱毛より料金が安い場合が多い
- 痛みが少ない
- 一度に広範囲でき、施術時間が短くて済む
- 除毛・減毛という施術なので長期間何回も通ってもつるつるにはならない
- 効果は医療脱毛よりも弱い
- 黒い色素に反応するので、うぶ毛や色の薄い毛、日焼けした肌は脱毛しにくい
- 反応性に毛が濃くなる場合がある
- 熱でやけどのような状態になることがある
- ほくろがある場所では脱毛できない
医療機関でのみおこなえる「レーザー脱毛」
レーザー脱毛は、だいたい2~3ヶ月に1回の照射で、期間にすると1~2年かかります。照射部位、毛の量、範囲によっても期間や回数は変わってきますが、多い人でも10回程度照射すれば効果を確認できます。脱毛に使われるレーザーには、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーという主に2種類のものがあります。基本的にレーザー脱毛はメラニン色素に反応しますので、有色人種は火傷してしまう可能性が高かったのですが、アレキサンドライトレーザーはメラニン色素に対する反応が他のレーザーと違い低いので、日本人を含む有色人種にもトラブルが少なく、有効なレーザーだと言えます。こうやって比べてみると、日本人にはアレキサンドライトレーザー、またはダイオードレーザー脱毛が向いています。
また、痛みについて、よくレーザーはゴムで弾かれる程度…と表現しているところが多いですが、実際に経験した私としては、慣れるまでは結構痛いな…と思ったのが正直な感想です。(私が施術したのはワキです) さらに、デリケートゾーンなどは他の部位に比べて、痛みが強いと思われますので、痛みについて心配であれば、実際に美容外科やエステサロンに問い合わせされた方が懸命だと思います。トライアルできるクリニックや病院もありますので、試しにレーザーを打ってもらって、痛みを体験してみるのもいいかもしれません。
また、美肌効果もありますので、毛の悩み以外にシミ、ソバカス、ニキビなどの悩みがある方にとっては一石二鳥、三鳥の効果が期待できる脱毛方法かと思います。
メリットは?
- 短時間で脱毛効果を実感できる
- 完全な脱毛が期待できる
- 医療機器であるため確実な脱毛ができる
- 医師、看護師などの国家資格を有するものが扱うので安心
- 美肌効果が期待できる
- 高出力で処置できるため、毛が濃いと痛みが強い場合がある