節目でキャリアをデザインする
人生の節目・節目でキャリアを再デザインする柔軟性も必要です
スタンフォード大学教授のジョン・D・クルンボルツは、多くの事例研究から「この変化が激しい時代には、キャリアは予期しない偶然の出来事によって、その80%が形成される」と結論づけ、キャリア途上におけるそうした不測の転機を「計画された偶然」と逆説的に表現し、それら予定外の出来事は「望ましいものである」と述べました。
この「計画された偶然」理論が今や主流になりつつあります。以前の記事「未来志向?現在志向?どちらがキャリアに必要なのか」で示した通り、時間軸では現在志向の考え方です。どちらが重要かという二律背反ではなく、どちらも重要です。
現在志向は“今、これをしなければならない”というミッション、使命感をベースとしたキャリアエンジンです。未来志向は“将来、これを実現したい”というビジョン、志をベースとしたキャリアエンジンです。
ビジョニングもこれまで同様必要ではないかと思います。やはり目的を明確にされた人は目が輝いていて、それを実現するためのアクションプランが明確になり、情報収集の感度、時間の使い方、ストレスの安定などにおいて様々な効用があるからです。
目まぐるしく変化する今の時代、10年後はやや遠い感があります。よって、5年後、3年後の理想像を明確化され、辿り着くためのアクションプランを策定して継続的に実行していきましょう。当然、行く手には予期せぬ出会いや出来事にも遭遇することでしょう。その時点で再度、新たなる理想像をイメージし、そこに辿り着くための最適な行動を策定、実行に移せばよいのです。
参考記事:
計画的偶発性(プランドハップンスタンス)理論とは?