四川/四川料理

辛いだけじゃない!四川の甘いお菓子・スイーツ(2ページ目)

真っ赤なサンザシに飴がコーティングされている「糖葫芦」は中国の伝統的なお菓子。その他にも飴を使って干支を描く「糖画」、動物を立体的に描く「吹糖人」など人の温かさがあるためか、どこかノスタルジック。西洋のお菓子とは一味違う、中国のお菓子・スイーツ。素朴さと天然の素材で作られる伝統的なお菓子をご紹介します。

中川 正道

執筆者:中川 正道

四川ガイド

寛窄巷子で食べるお菓子「蛋火共米羔」

蛋火共米羔

卵と小麦と砂糖で作るカステラのようなお菓子

ちょっと小腹が空いたなという時には、寛窄巷子の路地裏の屋台へ。庶民的なお菓子「蛋火共米羔(ダンホンガオ)」がおすすめです。

蛋火共米羔は卵と小麦と砂糖で作るカステラのようなお菓子で、中に入れる具は甘い「甜(ティエン)」、しょっぱい「咸(シェン)」の二つに分かれています。観光地なので、英語メニューもあり、指さしで注文可能です。
蛋火共米羔

小さいので小腹が空いた時にオススメ

注文後、その場で職人の方が、さっと仕上げてくれます。アツアツのうちに召し上がってください。
※値段:一つ3~5元

老舗の豆腐専門店「小譚豆花」でスイーツ豆花を

小譚豆花

豆腐専門店の老舗レストラン

日本で主に食べられる豆腐は、水分を絞った固めの木綿豆腐や、食感が滑らかな絹ごし豆腐。四川でも木綿豆腐のような固い豆腐を使いますが、一番よく食べられるのは柔らかい「おぼろ豆腐=豆花(ドウホァー)」です。

四川料理の中で、豆花を使った料理は数多くありますが、こちらの老舗レストランでは珍しいスイーツな豆花、「冰醉豆花(ビンズイ)」がオススメです。
冰醉豆花

甘酒の中に豆花を入れたスイーツ

天然のほんのりとした甘さに、クコの実を入れた健康的なスイーツ。甘さの秘密は日本でいう「甘酒=醪糟(ラオザオ)」です。砂糖の摂取を控えている健康志向の方にオススメの一品です。

暑い時には「凉米羔」を食べよう

凉米羔

夏に食べる名物ゼリー

夏にかけてよく食べられるのが「凉米羔(リャンガオ)」。春が終わり、気温がだんだん上がってくると街のいたるところで、凉米羔と大きな文字で書いてあるのを見かけます。

凉米羔の原料の元は玄米、または白米で食感はゼリーのようになめらか。黒蜜をたっぷりかけていただきます。夏の暑い日、または食欲がない時に、冷たい素朴な凉米羔はオススメです。
凉米羔

竹の器で提供される本場の双河葡萄井凉米羔

凉米羔の発祥は四川省南部にある「宜賓市(イービン)」と言われています。この土地は質のいい天然水がとれ、白酒の生産地として有名です。あの高級白酒の代名詞「五粮液」も宜賓で作られています。

成都市内では食べる凉米羔もおいしいですが、もし時間があれば、ぜひ宜賓へ行き本場の「双河葡萄井凉米羔」を。「双河葡萄井凉米羔」とは宜賓から少し南へ下った双河村の葡萄井戸で作られた涼米羔。

以前、宜賓に行った際に双河村で作られた涼米羔を食べましたが、成都で食べる凉米羔と一味違う!とそのおいしさに驚きました。店主に方に話を伺うと
涼米羔で一番需要なのは水、うちでは毎日、双河村で作られた涼米羔をわざわざ宜賓まで運んできているんだ
と語ってくれました。

四川は辛い料理だけではなく、甘いお菓子・スイーツもたくさんあります。食べ歩きプランに「甘いお菓子・スイーツを忘れずに」と書いておきましょう!

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