ライフプラン・シミュレーションを行う場合に準備すること
■家計の現状を把握するライフプラン・シミュレーションは、パートナーとの協力が必要。家計の現状は認識と、将来のライフプランの共有ができる。
ライフプラン・シミュレーションに必要な基本的な家計の情報は、収入・支出・資産情報です。ライフプラン・シミュレーションは、一人で行うのではなく、パートナーと行うようにすれば、家計全体を改めて把握するきっかけにもなります。毎月の生活費など、支出の状況が把握できていない場合は、家計簿をつけるところから始める必要があります。
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■将来の夢や希望を「見える化」する
現状の家計を把握したら、次は、将来夢や希望・目標を含めたライフプランを明確にします。子どもの教育方針、住まいの希望、老後の生活といった人生の3大支出だけではなく、趣味や旅行、将来、カフェを開きたいといった夢や希望など、時系列で考えていきます。パートナーと将来のライフプランを共有するのに大切な作業となります。
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■自分で作ることと、ファイナンシャル・プランナーに作ってもらうことの違いは?
Webで提供されているライフプラン・シミュレーションのサービスを見ると、冒頭にも書きましたが、内容や機能面でかなり充実されていて、ファイナンシャル・プランナーが使用している専用ソフトに匹敵するものもあるなと感じています。そう言ってしまうと、「ファイナンシャル・プランナーにわざわざ頼んで、作ってもらう意味があるの?」と思われる人もいらっしゃるでしょう。
私自身、ファイナンシャル・プランナーとして、ライフプランをお作りする仕事をしています。相談にいらした人から、「ライフプランづくりにチェレンジしたけれども挫折をしてしまった……」とか、「自分たちで作ってみたのだけれども、なんだかしっくり来ない……」という話をよく伺います。
前者の方は、家計の現状を把握する段階でつまずいてしまっているケースです。家計の現状を整理する方法やコツといったものをファイナンシャル・プランナーから、アドバイスを貰うことができます。また、ファイナンシャル・プランナーとの共同作業なので、途中で挫折することもなくなるでしょう。
後者の方は、一般的な家計データで作られていて、「自身の家計に合っていない」とか、将来の夢や希望が盛り込まれていなくて、「自分の人生のシミュレーションという気にならない」、あるいは、しっかり作成したつもりだけれども、「ヌケやモレがあるかもしれなくて不安だ」というものです。ファイナンシャル・プランナーの場合、対話を通して、しっかり夢や希望・将来の不安を汲み取って、ライフプラン・シミュレーションを作成することが可能です。
また、ライフプラン・シミュレーションは、分析のためのツールですから、専門的な分析とそれに対するアドバイスが貰えるという点に大きな違いがあります。
ライフプラン・シミュレーションは、人生の道しるべとなる
なかなか先が読めず、不安の多い世の中になっていますが、その中で、将来の夢や希望・目標を達成していくために、ライフプランを持つことは、ますます重要です。ライフプランを実現するだめには、お金が全てではないけれども、お金の面で充分に手当てがされている必要があります。将来のライフプランとマネープランを描く、ライフプラン・シミュレーションは、きっと、皆さんの人生の道しるべとなるでしょう。ぜひ、パートナーと一緒にライフプラン・シミュレーションをしてみることをお勧めします。【関連リンク】
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