寝袋で眠る子供

テントでぐっすりと安眠するには?

キャンプに行くとなかなか寝付けない、あるいは熟睡できないという話をよく聞きます。

もちろん刺激的な非日常に心がたかぶって眠れないということもあるかと思いますが、ビギナーの場合、寝床をきちんとセットできていないことが原因です。

ここでは眠りやすいキャンプでの寝床のつくりかたについておさらいしてみましょう。


テントを張る前が肝心。地面を整え傾斜をチェック

家族でテントを設営

設営のときが肝心!

設営の際に下に大きな石や木の根っこなどがない場所をまずは選びましょう。 目だった凸凹は取り除くなどして地面をならして。もうひとつ大切なのは傾斜の見極めです。

一番いいのは平らな場所ですが、若干傾斜がある場合は寝るときに頭が上になることをイメージして出入り口などを決めましょう(ただし、風が強い場合などはその限りにあらず。テントの出入り口は風をうけない側に向けるのが鉄則)。

朝起きたら片側に全員が寄っていた、なんてことにならないように。


なにはなくともマットが大切!

以前アウトドア雑誌の編集長を務めていた時にとったアンケートで、ビギナーに多い忘れ物で常に上位にランクインしていたのが「マット」。しかしあなどることなかれ。じつは上級者ほどマットにこだるのです。なぜならそれが安眠にどれくらい大切かを知っているから。

比較的暖かい季節でも油断は禁物。地面からの冷えは強烈で、テントのシートを通して体に沁みてきます。なのでマットは必要不可欠と考えてください。一番安価で手に入りやすいのは通称「銀マット」と呼ばれるポリエチレンマットにアルミを蒸着したもの。厚みが1センチ程度あるものが理想的。手に入れるならまずはこれが基本。テントの床のサイズに合わせて用意して全面に敷き詰めましょう。

ウレタンフォームに空気が自動で膨張するタイプは収納もコンパクトで寝心地もいいですが相当高価です。何度もキャンプに行くようになり楽しさが分かってきてから買い換えれば十分。それよりもロールマットにプラスして、梱包用のプチプチシートや段ボールなど使えばお金をかけずとも最高の寝心地が手に入りますよ。


寝袋はマミー型と封筒型を使い分けて

スリーピングバッグあるいはシュラフと呼ばれる寝袋は大きく分けてマミー型(人形型)と封筒型があります。前者のほうが体にぴったりとフィットするので熱を逃しにくく温かくて収納時もコンパクト。一方後者はゆったりとした寝心地が自宅の布団に近い反面、肩口から熱が逃げる、収納時にかさばるというのが特徴です。

小さなお子さんがいる場合などは封筒型をつなげて使うほうが親子でいっしょの寝袋に入れて便利ですが、車が大型のステーションワゴンやワンボックスでないと家族分の封筒型寝袋を運ぶのはかなり大変です。

またインナー素材も厳冬期のキャンプまで耐えられるダウン製から夏用の化学繊維ペラペラのものまでさまざま。寝袋のみならずアウトドア用具全般に言えることですが、値段=収納性と断熱性と考えてほぼ間違いありません。高いモノはコンパクトに収納できて温かいもの。一般に春から秋にかけてのキャンプであればスリーシーズン用もので十分です。


複数人で寝る場合は出入り口に対して人が縦に並ぶように

寝袋をテントにセットするときは入口側に頭、足が向くようにしましょう(両側に出入り口がある場合が多いので)。こうしないと複数人で寝ているときに奥の人がトイレに行くたびに、手前の人を飛び越えていくことになって大変です。足元側からそっとトイレにいけるように、出入り口に着脱しやすいサンダルや夜道をあるきやすいヘッドランプなどを用意しておけばばっちりです。

ここまでやれば準備はOK。あとは耳栓やアイマスク、枕など安眠グッズにこだわる人は用意しましょう。

個人的な経験でいうと、比較的ざわざわして人の気配があるキャンプ場のほうがビギナーの方は安心でして眠れるように思います。まったく明かりひとつない、シーンという音が聞こえるくらいの静寂はむしろ不安をかき立てるようで熟睡できない人が多いようです。

まずはにぎやかなオートキャンプ場からスタートするのもいいと思います。


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