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美空ひばりの人生をバレエ化!NBAバレエ団『HIBARI』(5ページ目)

昭和の歌姫・美空ひばりの生涯を題材にしたNBAバレエ団の最新作『HIBARI』。振付を手がけるのは、リン・テイラー・コーベット。4度のトニー賞ノミネート経験を持つ名振付家であり、本作の発案者でもあります。ここでは、創作にあたるリンさんと、NBAバレエ団芸術監督の久保紘一さんにインタビュー! 作品への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


衣裳デザイナー
クリスチアーナ・ジャニーニ インタビュー!

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衣裳制作のためリンさんと共にアメリカから来日していた衣裳デザイナーのクリスチアーナ・ジャニーニさん。アルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアターやジョフリー・バレエなど、錚々たるダンスカンパニーの衣裳を手がける大ベテランであり、リンさんの右腕でもあります。ここでは、衣裳制作の仕事場に潜入! 作品についてお話をお聞きしました。


衣装の制作にあたり、ひばりさんについてリサーチなどはされましたか?

ph

 

クリスチアーナ>まず初めにひばりさんのドキュメンタリーや映画、歌っている映像など、さまざまなフィルムを見ました。彼女は本当にすばらしい歌い手ですね。優れた歌手は世界中に沢山いますが、彼女はそのなかでも最も偉大な歌手のひとり。とても特別な存在だと思います。


本作のため何着くらいの衣裳を作る予定ですか?

ph

 

クリスチアーナ>40~60着くらいでしょうか。数え切れません。とにかく沢山です(笑)。日本での制作期間は全部で6週間です。ニューヨークでの作業を合わせると2ヶ月くらい。とても長い時間をかけています。実際に縫うだけでなく、生地を買いに行ったり、選んだりといった作業も全て自分で行っています。作業は大変ではありますが、好きなので苦にはなりません。どんな難しいデザインでも、やっていてとても楽しい。非常に素晴らしい仕事です。


本作の衣裳を作る上でのこだわり、目指すものとは?

ph

 

クリスチアーナ>大切にしているのは、リンやスタッフたちと常に話し合いながら、いいものを一緒につくりあげていくということです。これはファッションショーではなく、美しい踊りと歌があり、それらを全て衣装に閉じ込める必要がある。また踊りと歌はイマジネーションを活性化させる原動力にもなっていて、イメージがどんどん湧いてきます。

ひばりさんは喜びや哀しみを歌で表現しましたが、今回はそれをバレエで表現する、彼女の生き様をダンスと音楽で再現していく。
ph

 

ダンサー、振付家、音楽、全てのアイデアを集めてひとつのイメージを作り上げるようにしています。

日本人なら誰もが知っている偉大な歌手であり、そのステージに私が関わることができるのはすごく嬉しいですね。だからこそ、衣装とダンスが融合して、素晴らしい作品になることを期待しています。

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