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美空ひばりの人生をバレエ化!NBAバレエ団『HIBARI』(2ページ目)

昭和の歌姫・美空ひばりの生涯を題材にしたNBAバレエ団の最新作『HIBARI』。振付を手がけるのは、リン・テイラー・コーベット。4度のトニー賞ノミネート経験を持つ名振付家であり、本作の発案者でもあります。ここでは、創作にあたるリンさんと、NBAバレエ団芸術監督の久保紘一さんにインタビュー! 作品への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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創作にあたり、ひばりさんについてリサーチなどはされましたか?

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リン>まず作品化できるかどうか可能性を探るため、昨年の11月に来日してリサーチを行いました。その時点ではまだ様子見の段階で、久保さんには可能かどうか返事を少し待ってくれとお願いして……。

一週間の滞在中に、中目黒にあるひばり記念館や京都の映画村、ひばりさんの地元である横浜など、あらゆるところに行きました。どうしたら彼女をより理解できるか考え、お墓参りもしましたし、横浜にある彼女の生家にも足を運びました。お父様の営んでいた魚屋にも行きましたが、とても興味深い体験でしたね。あの環境から彼女が生まれて来た、あれだけの才能が誕生したというのは本当に驚くべきことだと思います。

ひばりさんのDVDを観たり、CDも沢山聴きましたが、彼女の歌にどんどん惹かれていきました。特に『悲しい酒』などは本当に素晴らしく、心が打たれる想いでしたね。



ダンサーの反応はいかがでしたか?

ph

 

久保>リハーサルの一番初めにリンさんがひばりさんのドキュメンタリーDVDを持ってきて、ダンサーたちとみんなで一緒にフィルムを見ました。若いダンサーはひばりさんのことをあまり知らないだろうし、理解してないだろうから、一回みんなで見ましょうということで。僕も一緒に見ましたが、改めてすごい方だなと思いましたね。家族がどんどん亡くなっていき、またご自身も若くして亡くなっているし、ちょっと怖いような感じもありました。

リン>私は横でダンサーたちの様子を観察していましたが、みなさんとても興味深く見入っていましたね。ひばりさんに対する理解が深まったと思うし、リハーサルもすごく一生懸命取り組んでくれています。みんなで見ておいて良かったと思っています。

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