キャンプ初心者には集団宿泊小屋がオススメ。
ウォッチングステイ開始後は明朝まで、小屋からは出歩き禁止!
最大12人が収容可能な集団宿泊小屋。観察スペースにはマジックミラーになった窓と望遠レンズを外に向けて伸ばせる撮影用ホールが設置されている
ボレアール・ワイルドライフ・センターが運営する森の宿泊小屋は2タイプ。最大12人まで収容可能で、プロフェッショナルガイドも一緒に泊まってくれることの多い集団宿泊小屋(他の宿泊者とのドミトリータイプ)と、より動物たちの写真撮影向きの立地や規模で、主にプロのフォトグラファーや単独観察・撮影に集中したい上級者向けの1人用小屋です。後者は、空間がかなり狭く、誰も話し相手がいない環境に恐怖心を覚えてしまう人にはおすすめできません。
寝床はどちらの小屋でも、ベッドの上に用意された寝袋を使います(集団宿泊小屋には写真のように二段ベッドが人数分並んでいます)。小屋に夕方5時頃に入室してから、翌朝7時頃に迎えの車が来るまで、安全のために一歩も外にでることはできませんので、覚悟とともにぬかりなく事前準備をする必要があります。
まさに木しかない森の奥にたたずむボレアール・ワイルドライフ・センターのレセプション
いずれの小屋の宿泊者も、午後3時には、レセプションのある母屋にまず集合します。ボレアール・ワイルドライフ・センターのあるヴィークシモ(Viiksimo)というエリアは、クフモ市の中心街からさらに車で45分ほど、ロシア国境ぎりぎりのところまで走った森の中にある奥地で、公共交通機関もあません。ですのでマイカーやレンタカーのない人は、クフモのバスターミナルから、あるいはクフモに最も近いカヤーニ空港から、有料の送迎サービスを頼むことができます。到着した人から名前の登録と支払いを済ませます。
朝まで小屋に閉じこもる前に、しっかり腹ごしらえ!
午後3時ごろから、少し早いですが温かい夕食が振る舞われます。夕食は別途有料の希望制なので、このタイミングでまだ食事は要らないという人は、後々小屋で食べられるものを持参してもOK。ただし周囲に店はないので、買い出しはクフモ市街またはカヤーニ空港出発前に調達しておきましょう。ダイニングルームには、森の動物に関する資料や図鑑、写真集などがたくさんおいてあり、自然観察や写真撮影のプロたちも待機しているので、この時間に情報収集もしておきたいところ。また、夜を明かす小屋にはシャワーがないので、出発に浴びておきたい人は、予約時に申請をしておけば、この母屋にあるサウナ室のシャワールームを借りることができます。さらに小屋には大きな荷物を置ける場所や貴重品ボックスもないので、宿泊に必要な荷物だけをコンパクトにまとめ、トランクや貴重品などはレセプションで預かってもらいましょう。
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