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仏料理界の奇才が挑む!上海移住で開く極上レストラン(2ページ目)

フランス・リヨンの天才とも奇才とも呼ばれるシェフ、ニコラ・ル・ベック氏が2014年、上海に「Bistro 321 Le Bec」をオープンさせました。なんとシェフ自身が上海に移住し、中国の食材をメインに使ってフランスの伝統料理を出しています。オープンから一年が経ち、2015年はグランメゾン「Villa Le Bec」もスタートさせます。上海でしか味わえない、ミシュラン二つ星シェフによるパッションにあふれたフランス料理です。

森 麻衣佳

執筆者:森 麻衣佳

上海ガイド

モダンな料理が味わえるグランメゾンもオープン

グランメゾン内観

グランメゾン「Villa Le Bec」は2015年の5月までにはオープンする見込み。上海のフランス料理界をリードする存在となりそうです。


反応を探る意味もあってビストロから開始しましたが、地元上海の人を中心に連日盛況。オープンからまもなく一年になり、一軒家のメイン部分に当初から計画していたグランメゾンもスタートさせます。
グランメゾンの料理はモダンなスタイルにし、サービスもグレードアップさせるそうです。バースペースやVIPルーム、大きなダイニングテーブルのある個室も完備。緑の美しい庭園もあり、庭園内にもテラス席やバーを設けます。

ワインルーム

秘密のワインルーム! 室内はワインの適温にあわせているため冷えていますが、ここで食事をすることもできます。

ワインはすべてル・ベック氏がセレクト。輸入事業も立ち上げ、ワイナリーから直接仕入れています。恐らく上海ではここでしか飲めないワインが多数。
館内のインテリアや庭園のデザインも、隅々までシェフの目が行き届いています。多くをフランスで購入したというアートやアンティーク類が随所に置かれ、なかには東洋テイストのものや、豚や牛、羊といった動物モチーフの作品もあり、遊び心がいっぱい。かつ、おしゃれです。
「レストランはお腹が空いたときに食事をしに行く場所ですが、ここは食事はもちろん、コーヒーを飲んだり、軽食をとったり、庭園を散歩したり、バーでお酒を飲んだり、友だちや恋人とでも一人でも、自由に時間を過ごすことができる。まさに生活そのものの場所なのです」と、ル・ベック氏は話します。

グランメゾンとビストロをあわせると、一日に250人分の食事を出すことが可能になるとのこと。
言葉も習慣も異なる異国の地で一から準備し、この規模の指揮をとっていくとは、本当に、本当の天才シェフなのだと思います。

ビストロの予算は一人400~500元。サービス料はありません。グランメゾンはサービス料を含め、数倍の値段になりそうです。
現在も連日お客さんでいっぱいなので、早めの予約は必須。
日本からでもわざわざ訪れる価値のある、上海にしかない特別な一軒です。

エントランス

エントランス側にあるテラス席も人気です。

<DATA>
■Bistro 321 Le Bec(Villa Le Becも同住所)
住所:新華路321号
TEL:021-6241-9100
営業時間:12:00~14:00L.O.(土日は~14:30L.O.)、18:00~23:00L.O. 月曜休、火曜はディナーのみ
アクセス:地下鉄10号線「交通大学」駅より 徒歩8分



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