セクシュアルマイノリティ・同性愛/映画・ブックレビュー

話題の映画『イミテーション・ゲーム』が公開中!

「コンピュータの父」であり第二次大戦の英雄であったアラン・チューリングの天才と、ゲイを許さなかった時代ゆえの悲劇を描ききった感動的な映画です。今をときめくベネディクト・カンバーバッチが主演し、アカデミー賞脚色賞を受賞したほか多数の映画賞で賞賛を集め、社会的影響も高い注目作。必見です!

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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にわかに春めいてきましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。ついこないだ年が明けたと思っていたら、もうお花見の季節だなんて、信じられません! 季節の変わり目、体調を崩しやすいので、気をつけましょうね(花粉のガードもおこたりなく)

映画『イミテーション・ゲーム』

実はカンバーバッチより、子ども時代を演じたアレックス・ローサーの方が実際のアラン・チューリングに似ていたりします。見どころがたくさんある作品です!(C) 2014 BBP IMITATION, LLC

さて、今月は、『パレードへようこそ』と並ぶ今年度前半の注目作である映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のレビューを中心にお届けします。3月13日から待望の日本公開を果たし、初日は満席が相次ぐ大盛況ぶりを見せたそうですが、おそらく、アカデミー賞効果だけでなく、アラン・チューリング役を演じたのが今をときめくベネディクト・カンバーバッチ(ベネ様)だったから、ということもあるのではないでしょうか。実際、ベネディクト・カンバーバッチはハマり役で、彼の独特の(個性的でありながら観る者を魅了する)容姿と素晴らしい演技が、この映画の成功を約束するものとなりました。

もう1つ、日本での放送スタートの直前にゲイ役のジャシー・スモレットがカミングアウトしたことで話題になったドラマ『Empire 成功の代償』も、とても面白いのでご紹介したいと思います。チューリングのように逮捕されたりはしなくなったけど、21世紀を迎えた現在もまだゲイが差別され続ける世界があるということを、オスカー作品『プレシャス』の監督リー・ダニエルズがリアルに描いてみせます。ライブのシーンも盛り込まれていて、ブラックミュージック版『Glee』的な雰囲気もあったりします。R&BやHIP HOPがお好きな方はぜひ!

それから、ここで、All Aboutにゴトウのお友達が加わったことをご紹介いたします。「HIV感染症」というテーマで記事を書いている生島嗣(ゆずる)さんです。生島さんは長年、ぷれいす東京というNPO法人でHIV陽性者を支援してきました(本当にたくさんの方が生島さんのお世話になってきたと思います)。約10年前、陽性者の心情に寄り添いながら予防啓発のメッセージも伝える画期的なムーブメント「Living Together」の誕生に寄与し、PWA賞も受賞しています。穏やかな笑顔の裏にたくさんの悲しみや苦労を秘めながら、全身全霊で志を貫いてきた方です。 

もう一人、お友達をご紹介。LGBTが生き生きと働ける職場づくりに取り組んできたNPO法人「虹色ダイバーシティ」をご存じの方も多いと思いますが、その代表の村木真紀さんが今、活動を続けていくための大きなチャレンジをしています。ぜひ応援してあげてください!(詳しくはこちら

渋谷区のパートナー証明条例も、採決間近です。ここにきてにわかに、世間の動きがスピードアップしてきました。東京五輪に向けて、ということも功を奏しているようです。そのあたりのことも、お伝えいたします。

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