公演に先駆け、ドラミング ワークショップを開催されますね。
どのような内容になりそうですか? そこで伝えたいものとは?
池田>ローザスの活動や作品内容を少しでも多くのひとたち、それもダンサーだけではなく、一般のひとたちにもお伝えしたいと思っています。作品の中で使われているフィボナッチ数列で作られた正方形のスペースを説明したり、そこから生まれる螺旋を歩いてみたり。フィボナッチ数の一番小さい正方形の動きは、ダンス未経験の方たちにも挑戦していただきます。ダンサーのみなさんには、私たちが使っている『ドラミング』のベーシックマテリアルをいくつか学んでもらい、コンポジションも試してみます。
公演へ向け、メッセージをお聞かせください。
池田>まずは舞台に立てないことが、ダンサーとしてとても残念です。でもこれを諦めたことで他に出来るようになった企画もある訳だから、全てを手に入れることは出来ません。今回は新しいメンバーで新鮮だと思います。私も東京公演で初めて彼らの舞台を観るし、初めて『ドラミング』を客席から観ます。ワクワクしているのはみなさんと同じです。
舞台に立ち、踊り、熟さないと学べない作品です。東京公演まで4都市6公演あります。どういうチームワークが出来上がっているか楽しみです。
Drumming 1998 (C) Herman Sorgeloos