タルティーン ベーカリー&カフェ、日本での展開

センスのあるレシピブック

センスのあるレシピブック

子どもの頃から日本びいきのチャドさんは、この日の前日は蕎麦粉の製粉所に、翌日は北海道の製粉所を訪れるなど、日本で入手できる食材の研究に余念がありません。

ここで、気が付くのはタルティーン ベーカリーはファッションとしてそのブランドアイコンを上陸させようというわけではなく、看板商品であるカントリーブレッドそのものの再現を目指そうとしているわけでもないということです。
日本でつくられるカントリーブレッドが楽しみだ

日本でつくられるカントリーブレッドが楽しみだ

チャドさんの店で修業した人たちの話を伺えば、誰もが感銘を受けているのは、午前中に仕事をして午後にサーフィンをして、家族も大切にする、そのライフスタイルなど、リラックスして働いているチャドさんの幸せそうな姿と、店のなごやかな空気感でした。

「ただ単にリラックスをしているだけではないんです。できる時間にできることを真剣にするんです。暮らしの愉しみを奪うような長時間労働は効率的とはいえない。働き方、オンとオフのバランスに、自信があります」チャドさんは言います。

日本では、パン屋さんといえば長時間のハードな仕事というイメージが拭いきれませんが、タルティーン ベーカリーの上陸はそのイメージを、職人さんたちのライフスタイルを変えていくかもしれません。
シンプルで奥行きのある、飽きのこない味わい

シンプルで奥行きのある、飽きのこない味わい


さて、日本のタルティーン ベーカリーはどんなメニューで展開するでしょうか。

「日本的なメニューを考えています。季節の素材との組み合わせ。小麦は新鮮なものを、なるべく外皮をとらないように製粉所にお願いして挽いてもらいたいと思っています。とろろご飯を食べる時に、白米より麦飯のほうがおいしいように、全粒粉は手間がかかるけれども、精白しないものもおいしいということを伝えたい。カントリーブレッドが原点なので、それをベースに、雑穀ぎっしりのパンもつくりたいですね。サンドイッチやオープンフェイス(タルティーヌ)としてパンの上にのせるものは、これから日本の食材の影響を受けると思います。それをサンフランシスコにも持ち帰ることができるかもしれない。楽しみです」。
サイドメニューも期待ができそう

サイドメニューも期待ができそう

Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)とのコラボ

メニューはまだ未定、ですが、タルティーン ベーカリー&カフェで飲めるコーヒーは先ごろ、日本に上陸したばかりの「ブルーボトルコーヒー」。創設者のジェームス・フリーマンさんはチャドさんの昔からの友達で、素材の鮮度を何よりも大切に考えているチャドさんにとって、ロースターが既に日本にあるブルーボトルコーヒーとコラボするのは自然な流れだったようです。

おいしいパンやコーヒーを、サンフランシスコより広いといわれるテラスやルーフトップもあるお店で、のんびりと楽しむことができるようになる日は、もうすぐです。

 ■タルティーン ベーカリー&カフェ

※2015年4月21日(日本時間)、米ブルーボトルコーヒー社が「タルティーン ベーカリー&カフェ」と資本提携し、経営・運営権がブルーボトルコーヒージャパンに譲渡されたため、出店計画の見直しが行われ、当初予定していた代官山での1号店出店はなくなりました。情報が入り次第、追記したいと思います。(2015.6.2)
 

 



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