チャド・ロバートソンのパンづくり
カントリーブレッド
「パンを焼くことは粉、水、塩、窯を用いて、自然のプロセスに手を貸すことだと思っています。発酵種を管理した後は、パンが窯から出てくるまで、人の手には負えない自然の仕業。そしてサプライズがやってくる。それが自分にとってのパンづくりだと思っています」。きわめてナチュラル。しかしそれは熟練の職人技を要するものです。
水分量たっぷりの生地
タルティーン ベーカリーの看板商品はカントリーブレッド。フランスでいうパン・ド・カンパーニュです。サンフランシスコサワードウ(サンフランシスコ特有のサワー種)で長時間発酵させてつくられる、水分量たっぷりのもちっとした食感のパンで、ほのかな酸味があります。
カントリーブレッドをトーストしたりサンドイッチにしたりして試食
ちょうどレセプションのためにサンフランシスコから焼きたてのカントリーブレッドが運ばれてきました。もちっとしているけれど、さわやかな風味で、身体に心地よく浸透する感じ。このパンが日本でも看板商品となることは間違いないのですが、小麦が変わります。土地が変われば自然に酵母や水も変わります。東京では、チャドさんの哲学を内包した、あらたなカントリーブレッドがつくられることとなるでしょう。
チーズのサンドイッチ