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壺中天公演 塩谷智司『太陽』インタビュー!(5ページ目)

大駱駝艦の拠点・壺中天(こちゅうてん)で振付作『太陽』を発表する塩谷智司さん。前作『父壁』は舞踊批評家協会新人賞を受賞するなど大きな評価を博し、待望の新作に期待と注目が集まります。ここでは、上演を控えた塩谷さんにインタビュー。作品への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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普段から何か肉体づくりはされていますか?

塩谷>踊りのために鍛えるようなことはしてないですね。つくられた肉体があまり好きじゃないんです。ダンサーってあまり好きじゃないというか、それよりも労働しているひとの肉体に惹かれます。『おじょう藤九郎さま』でえんぶりを習いに八戸へ行ったときもそうでした。農家のひとたちが振りをすると、土の感じだったりいろいろなものが見えてきて、舞台に立つと本当に面白い。彼らのような肉体に憧れているので、踊りのために鍛えるというのがイヤなんです。僕も農業をやってみたいなって思ったりします(笑)。もちろん、実際にやったら大変なんでしょうけど。でもああいう肉体を観ると、“すごいな!”ってやられちゃいます。

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大駱駝艦・天賦典式「ウイルス」(2012)撮影:松田純一


舞台人として普段から心がけていることは?

塩谷>くだらないことを真剣にやる。あと普通に街を歩いていても、赤ちゃんがぐずっていたり、子供の何気ない仕草、猫など動物や虫の動作を観察してます。何を考えてるんだろうって思ったり、彼らの生理的な動きを気にするようにしたり。大人でもそうだけど、例えばつまづいたり、考えた動きをしてない瞬間ってあるじゃないですか。そうやって街中で何かが起こったりすると、ぱっと見みるよう心がけています。作品にもそうした反射的な動き、生理的な動きを投影していきたいと思っています。

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大駱駝艦「Symphony M」@パリ日本文化会館(2013) 撮影:川島浩之



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