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雪かきの効率のいいやり方とは? 正しいテクニック

雪かきを効率のいいやり方とは? 雪かきを安全、かつ効率的に行ううえで、最低限準備しておきたい道具と正しい方法・テクニックをお伝えします。そして、黙々と作業するよりも、家族や仲間と一緒に疲れと達成感を共有しながら作業するのがおすすめです。

小林 孝延

執筆者:小林 孝延

オートキャンプガイド

雪かきの効率のいいやり方

雪かきの効率のいいやり方

雪かきの効率のいいやり方

不意の大雪でも慌てないように、準備しておきたい除雪の道具と正しい雪かきの方法を伝授いたします。
 
<目次>
 

スコップは必須、スノーダンプがあれば効率は劇的にアップ!

まず常備しておきたいのはスコップです。大雪の予報が出た後はホームセンターなどに人が押しかけて品切れになることも多いので余裕をもって買い求めておくのが鉄則です。

スコップは材質や形状にさまざまな種類がありますが、それぞれ向いた雪質や特徴があるのでそのあたりを考慮しておくとセレクトがぐっとしやすくなります。代表的なものは下の3タイプ。

■プラスチック、ポリカーボネイト製スコップ
なんといっても軽いのが特徴で、力のない女性やお年寄りでも扱いやすいのがこのタイプ。降りたての軽い雪には向いていますが、湿度を含んで、重く固くしまった雪は砕きにくくて不向き。最近ではこうしたデメリットを解消するために、先だけアルミにして雪を砕きやすくしたタイプも登場しています。

■アルミ製スコップ
鉄製よりは軽く、金属のメリットを生かして雪を砕きやすいのがアルミ製。もっともよく使われているのがこのタイプです。ただし変形しやすいので、無理な使い方をしていると破損することも。

■鉄製スコップ
昔ながらのスコップ。重くて取扱いにある程度力が必要だが、反面とにかく頑丈。固い雪も容易に砕くことができて信頼性抜群。
スノーダンプがあると雪かき効率アップ

スノーダンプがあると雪かき効率アップ

そしてガレージなど収納スペースに余裕があるなら、 ぜひ用意しておきたいのがスノーダンプです。

地域によっては“ママさんダンプ”とも呼ばれている除雪専用の道具。これも金属製のものとプラスチックやポリカーボネイト素材のものがあります。

おすすめは金属製の底が平らなタイプ。軽量でないぶん、逆にダンプの自重が効いて、結果腕力に頼らずに雪が運べて疲れにくい。底が平らで腰を入れて押しやすいというのがおすすめの理由です。プラスチックやポリカーボネイト製に比べて壊れにくいのもスコップと同様です。
 

雪かきに厚着は不要、動きやすい服装で

つぎは足元。これももう長靴以外の選択肢はありません。おしゃれなスノーブーツもいいですが、作業中に雪が入ってくると非常に不快ですし、長時間濡れた状態でいるとしもやけの原因にもなります。できるだけ、ひざ下の長い長靴を選ぶと雪かきもはかどるでしょう。

手袋は軍手でもいいですが、できれば分厚いゴム製(屋外用)のほうがスコップを扱う時に滑らず、疲れにくいのでおすすめです。これもホームセンターなどで購入可能。もし軍手を選ぶなら、指にゴムが付いた少し値段の高いタイプにしましょう。天気のいい時は汗をかくのでゴム付き軍手も悪くありません。

頭を保護し、防寒にもなるので帽子は必ず着用を。おすすめはニット帽よりもつば付きの野球帽。菅笠タイプも視野確保が出来ていいし、雪が降ってきても小さな傘をさすのと同じ効果があり非常に快適です。

ウエアは薄手のものを選びましょう。雪かきは重労働。動きやすさはもちろん、汗をかいて暑くなるので厚着は避けたいところ。防寒性の高いヒートテックなどのインナーの上下に、パーカやウインドブレイカ—のようなアウターならばっちりです。ダウンジャケットはすぐに脱ぎたくなりますよ
 

こうすれば簡単!雪かきの基本

スコップを使うときは腕力だけに頼らず体全体を使うといい

スコップを使うときは腕力だけに頼らず体全体を使うといい

まずは雪かきの前に軽く準備運動を。これを怠ると思わぬケガや事故につながります。とくに腰や足はしっかりとストレッチして、体を温めてから作業に臨みましょう。

スコップを使うときは雪を切り出す要領で行うのが基本。右、左、そして奥にスコップの先端を使ってさっくりと切り込みを入れたところにスコップを差し込み、雪塊を掘り起こします。この時、塊が大きすぎると運びきれないので注意が必要。自分の体力はもちろん、そのときの雪のコンディションを見ながら無理のない大きさで作業しましょう。

また、作業中は深く腰をかがめがちですが、腰痛の原因になるので注意が必要です。腕の力だけに頼ることなく体全体を使って作業しましょう。慣れないうちは手の力でスコップを振りまわすために、あっという間にバテてしまうもの。足腰を踏ん張るようにして雪を運ぶといいでしょう。

加えて、できるだけ雪に体を近づけて作業したほうが力が入りやすいです。持ち上げた雪を投げるときは腰をひねりすぎないように。このときに腰を痛めてしまう人が多発しています。斜め上30度くらいの向きにスコップの重さを利用してひょいと投げる感じでスコップを振り、ピタリと止めるか止めた瞬間に微妙に引くような感じにすると、雪が塊のまま遠くまで飛んでいきます。
 

これはNG! 雪かきでやっちゃいけないこと

さて、この雪を投げるときですが投げる場所をどこにするかも重要なポイントです。お隣さんの敷地に黙って雪を押しやったりすると後でトラブルのもとになります。用水路など近くに雪捨て場ある場合以外は、除雪した雪の捨て場所をしっかり考えてから作業しましょう。

力まかせにスコップを雪に突き刺すのも止めましょう。下に固いものがあると衝撃がもろに腕や手首に伝わってダメージを負うことに。また塩ビの水道管などが雪の下に隠れていたりすると、それを突き破って修理が大変になるなど、いいことはひとつもなし。力を抜いて慎重にスコップを刺すのが大切です。

雪かきは重労働。できるだけマメに休息を取ることも忘れずに。そして人間は積もった雪や濡れた路面を見ていると喉の渇きを忘れがちなものです。休息をとったついでにしっかりと水分補給をしましょう。
 

お風呂の残り湯を使って融雪

最初にスコップは必須と書きましたが、筆者の故郷北陸ではとりあえず雪が降りそうな日の前日は、夜のうちからホースで水を出しっぱなしにして家の前に雪が積もらない予防をしていました。

とはいえ、雪国では冬季の水道代が割引になる補助や、融雪対策がなされていることも多いのですが、なかなか都市部では水道代もかかるし難しいところです。でも、それほど雪が多くないならバケツに前日のお風呂の残り湯をくんで撒いてみるのもおすすめです。積もってすぐの雪は比較的溶けやすいので一定の効果があるでしょう。


いかがでしたか。黙々と作業もいいけど、家族や仲間と一緒に「疲れたね」「だいぶ減ったね!」などと、おしゃべりしつつ、疲れと達成感を共有しながら作業するのがおすすめです。

なお、屋根雪下ろしは非常に危険が伴うので、ここではおすすめしません。もし必要なときは専門の業者や経験者に相談しましょう


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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