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スターの登竜門!NBA全国バレエコンクール 前編(4ページ目)

1998年にスタートし、以来数々の才能を発掘してきたNBA全国バレエコンクール。1月に開催される本戦はローザンヌの前哨戦ともいわれ、毎年大きな注目を集めています。全国から集うスター候補たちの中から、頂点を極める逸材とは……? コンクール運営委員長・久保栄治さんにお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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スカラシップ生はどのようにして選ばれるのでしょう。

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久保>海外から招いたゲスト審査員の先生方が、自分の学校に招きたい子を指名します。ただ衣装を着ているとターンアウトの状態など見えない部分もあるので、指名した子たちをピックアップして、コンクールとは別に同時進行でスカラー用の審査を行っています。もし同じひとに何校か指名が重なったら、当人に選択してもらうというシステムです。

スカラーの審査では、音楽性や適応性など、本人の素質を見ます。関節の状態、筋肉の状態といった肉体面から、感受性、挨拶の仕方、雰囲気まで
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全てです。なかには海外に行って潰れてしまうような子もいる。あらゆる 面で適正が必要なので、なんとか才能を伸ばしてあげたいと考えています。今年は男の子が比較的多く選ばれました。シュツットガルト・バレエ、カナダナショナルバレエ、ウィーン国立バレエ、モンテカルロ・バレエ……。

多くの日本人が海外留学をしていますが、スカラーでない場合は基本的に
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自費で行きますよね。お金を払ったはいいけれど、レベルがどうかということもある。名門校ではあっても、なかには日本人だけが入るコース、要するに外国人枠のクラスという場合がある。そうではなくて、現地の学生と同じように学ぶ環境を用意してあげることが重要なんです。


……次回は後編をお届けします!

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