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スターの登竜門!NBA全国バレエコンクール 前編(3ページ目)

1998年にスタートし、以来数々の才能を発掘してきたNBA全国バレエコンクール。1月に開催される本戦はローザンヌの前哨戦ともいわれ、毎年大きな注目を集めています。全国から集うスター候補たちの中から、頂点を極める逸材とは……? コンクール運営委員長・久保栄治さんにお聞きしました。

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

バレエガイド


NBA全国バレエコンクールの審査で特に重視している点は?

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久保>特にありません。というのも、どれだけ基本に忠実であるかを見るのがクラシックバレエだから。テクニックの透明性が問題であり、それが評価の最大の基準になります。舞踊性、身体性、テクニック、正確性。判断するのはこの4つ。そこから全体の芸術性を審査します。

審査自体も、今考えうる限りの最高のシステムで厳密に行っています。審査員は出場者ごとに点数をパソコン入力し、結果をLANで集計していま
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す。1月3日から予選が始まり、1月6日の夜に決勝進出者が決まって、翌7日が決戦。6日の審査が終わってからネットで発表し、プログラムの印刷、賞状の印刷まで行います。各先生方がつけた点数と平均点、偏差値が書かれた審査シートは、出場者ひとりひとりに渡しています。

審査する側からすれば、一歩舞台に出ただけで、センターにつく前に全てわかってしまいます。足の筋肉の使い方、角度、そのひとが持っているもの、レベルが全部見えてしまう。もっと言えば、すごい子は後ろから見た
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だけでわかります。センターが入って背中が決まっているから、全ての状態が見えてくる。それはもう全然違いますね。

これまでいろいろな子を見てきましたが、袖に戻ってくる様子でだいたい結果がわかります。踊り終わった後、“ハーッ”と溜め息をついているような子は賞は取れない。“いやー、楽しかった! もっと踊りたかった!”なんて言ってる子は一位が取れる。楽しんでるところまでいっているから、身体に音楽が充満していて、内側から溢れ出てる。そうなると、この子は上位に行くな、とすぐにわかります。

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