アイドル志望のいないアイドルグループ…だから新鮮!
2015年最注目グループ!アイドルネッサンス前半はこちら
お待たせしました!2015年注目のアイドルグループ・アイドルネッサンスの照井チーフへのインタビューをお送りします。
アイドルネッサンスのファーストシングルとして7月にリリースしたBaseBall Bearのカバー『17才』。アイドルファン有志で毎年開催している『アイドル楽曲大賞2014』でインディーズ/地方アイドル楽曲部門で1位を獲得と高い評価を受けた。CDは既に完売したが、2月4日からiTunes Store、moraで配信される。
--アイドルネッサンスは今の7人でのデビューから8ヶ月近くになりますが、ここまでの流れは照井さんから見てうまくいってますか?
「予想以上ではありますね。スタートがもともと特殊なのもあるので、こういった形で大きな反響があったのは本当にありがたいです」
--もともとは2014年1月に”アイドルネッサンス候補生”としてスタートしてるんですよね。
「毎年ソニー・ミュージックアーティスツ(以下、SMA)で『HuAHuA』という新人発掘オーディションをやってるんです。これは女優・タレント系のオーディションなんですが、そこに応募したメンバーを中心に声をかけて候補生を選んだ形ですね」
--では、もともとアイドル志望ではない?
「そうですね。ソロアーティストだったり、女優だったり、タレントだったりという志望が中心で、グループ志望という子はあまりいなかったと思います。ただチャンスがあれば人前に立ちたい、という子たちではありましたね」
--その経緯を聞くと、アイドルネッサンスのメンバーのどこか「今どきのアイドルらしくなさ」というのはわかる気がしますね。その候補生13人の中から、今年5月に選ばれた7人がアイドルネッサンス。その特徴というと、過去の名曲を発掘しパフォーマンスする『名曲ルネッサンス』ですが、これは最初から考えてたんですか?
「最初のうちは本人らを鍛える意味も含めてのカバー曲と考えてました。本格デビューの際にはオリジナル曲も視野には入れてたんですけど、SMAには良い楽曲はいっぱいあるので、いっそこれをメインにやってくのはありなのかなと思えてきたんですね。それは本人たちがいろんな曲を歌う中で確信しました。特にBase Ball Bearの『17才』がハマったのは大きかったです」
--アイドルネッサンスが発表している楽曲は80年代からつい数年前に発表された曲まで選ばれてますが、その基準というのはありますか?
「現状、Youtubeで音楽聴く人が増えてますよね。特に若年層になればなるほどYouTubeのような場所では時代やジャンルも関係なく音楽を聴くことができて、日々新鮮な発見に溢れていると思うんです。いつの時代の音楽も、初めて聞いた時はその人にとっては新曲だと思ってるんです。アイドルネッサンスの選曲は、あんまり『この世代に向けて』ということは考えてなくって、何も知らずに聴いたらスッと新鮮に入ってくるような曲というか、『特定の曲は世代を超えて良いと思ってもらえるんじゃないか』ってことを基準に選んでます」
写真は12月14日に行われた『スマイルネッサンスvol.2』より。白い制服をまとった7人がフレッシュに躍動!
--アイドルネッサンスはたとえ曲のタイプはバラバラでも、ルックスやパフォーマンスを含めた視覚的な要素が強いから、ブレてる感じはしないんですよね。たぶんバンドで『PTA~光のネットワーク~』(ユニコーン)と『ガリレオのショーケース』(UNISON SQUARE GARDEN)を続けてやったら違和感しかないと思うんです。そこはアイドルという手法の強みでもあるなあと改めて思いますね。
「それはあるでしょうね。それぞれの曲のテーマを演じて見せてる感じになればいいな、と思ってるところはあります。短い映画を見てるみたいというか、強い世界観や情景が浮かぶようなグループになれればと思ってます」
--そこでアイドルネッサンスの魅力のひとつが「振り付け」だと思います。フリコピもしやすく、印象的な動きもあり、フォーメーションも見事です。
「もともと振り付けをつけるためじゃない曲ばかりなので作りにくいとは思うんですけど、だからこそ価値のあるものになってるんじゃないかと思います」