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アイドルから見た「握手会」本当のところ!

今のアイドルとは切っても切れない……といっていい「握手」。あらためてアイドル側に聞いてみました。また握手会で起きたあの事件についても考えてみたいと思います。

大坪 ケムタ

執筆者:大坪 ケムタ

アイドル・タレントガイド

今のアイドルの二本柱、「ライブ」と「握手」

いまやアイドルにとってもファンにとっても、大きな意味あいを持つ「握手」。ほとんどのアイドルにとって、ライブの後の「握手(を始めとした様々な接触イベント)」までがステージといっていいでしょう。「アイドルは好きだけど握手は苦手…」といってた人が一度試しに並んでみたらドハマリ、という話もどれだけ聞いたか!

2014年6月3日にコアマガジンから『ゼロからでも始められるアイドル運営 楽曲制作からライブ物販まで素人でもできる!』という新書が発売されるのですが、こちら実は当ガイドがこの夏フルアルバム発売とワンマンライブも決定した“ゆるめるモ!”プロデューサーの田家さんと書かせてもらった一冊。もちろん本編も自信の内容ですけども、ページ数や文章展開の都合で本編で使わなかった部分で面白い部分も多く、ぜひどこかで使いたいな~と思っていました。

なかでもけちょん・ももぴ・ゆみこーん3人との座談会の中で出た、握手会についての話がなかなか興味深く、今回はこちらでアウトテイクとして掲載させてもらえることになりました。握手するファンの気持ちは自分の胸に手を置いて考えてみればいいですが、握手するアイドルの側の思いとはいったい? 

……ということで「アイドルの握手」についてのインタビューを掲載する予定で記事制作を進めていたんですが、そんな時に岩手で開催されたAKB48全国握手会でメンバーに男がノコギリで襲いかかり、メンバー2人とスタッフ1人が怪我をするという痛ましい事件が起きました。

その後の報道で、犯人はAKB48のファンではなかったこと、「誰でも良かった」と話していることなどが明らかになりました。握手会における警備についての問題点が露わになったこともあり、そのあたりの改善も今後期待したいところです。そして事件に遭った3人、その周囲の方々が無事肉体的・精神的に回復されることを祈るばかりです。

そして既に他のアイドルグループでも握手会の中止やステージに近い席の使用不可といった対策が行われています。実際、これまで「いつ起きてもおかしくなかった事件」に触れたことで、突然自分が行っている活動について不安になったアイドルもいると思います。でも現状では握手会をなくす、という選択肢を選ぶグループは極めて少ないでしょう(さくら学院など、最初から“ない”グループはあります)。なぜなら、先に書いたとおり今のアイドルの活動の主軸のひとつが握手ですから。アイドルの収益的にも、ファンのニーズ的にも消えることはないでしょう。

また今回の事件に関する反応、特にアイドルに興味ない人の声を見ていると、アイドルの存在以上に握手会そのものに対して嫌悪感、違和感を持ってる人の多さが気になりました。今回の事件はいろんな角度からアイドル自身とアイドル産業の影を浮き彫りにしたところがあります。そしてしばらくそれは続くに違いありません。

ただ、そんな時だから「握手」を正面から見据えて考えたい。これまで握手でアイドルから希望や充実……とまでは言わなくても、「うわー、なんか嬉しいなぁ」という気持ちをもらった事がある人は、今こそ握手会でアイドルに“安心”を届けに行くべき時じゃないでしょうか。といっても別に事件のことに触れて「大丈夫だよ!」と言うのではなく、普通の話と普通の感想を言うだけでいい。もともと性善説の中で行われる握手会というイベント、握手会で受けた傷を癒すのは、またファンとの握手しかないと思うのです。

……と、やや重くなってしまったので、ページを変えてゆるめるモ!の3人による握手会話をお届けします! 話をうかがったのは数ヶ月前なので、事件についての言及は当然ありませんのであしからず。それではどうぞ。

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