アイドルとして史上初のMCバトル挑戦

いまやそのジャンルだけで1枚のコンピレーションCDが出せるほどグループが出揃った“ラップアイドル”。その先駆者としてシーンを引っ張ってきた一組がライムベリーであることは異存がないでしょう。

今年3月より新体制で再スタートし、昨年12月には初のアルバムとなる『RHYMEBERRY』をリリース。さらに年末から出演シーンが放映され始めた『アイドルお宝くじ』(テレビ朝日系列)では3連勝をマーク、しかも3週目はアップアップガールズ(仮)らを下して1位を獲得と絵に書いたような絶好調っぷり。その唯一無二の武器はデビュー以来唯一のオリジナルメンバーであるMC MIRIのタフで弾けるようなラップ。そのキレはデビュー以来進化を止めぬままに力を増しています。
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そんな彼女が12月27日に行われるMCバトル大会「戦極MC BATTLE第13章全国統一編」へ出場することが発表されたのは12月頭のこと。

ラッパー同士が即興の言葉で斬り合うMCバトル、戦極MC BATTLEはその中でも日本有数のトップMCが集まる事で知られている大会。今回エントリーしているのはKEN THE 390、晋平太、漢 a.k.a. GAMI、呂布カルマ、CHICO CARLITO、焚巻といったそうそうたるメンバー。そんな中にアイドルが出場するのはもちろん史上初。

それまでもステージ上で即興でのラップは何度か披露していたMIRIですが、本格的なバトルはほとんど経験なし。唯一のMCバトルとなったのが直前の12月10日、ゲストで呼ばれた「サ上と中江の続・青春日記 ~マイメン100人できるかな?~vol.6」(渋谷2.5D)でのサイプレス上野との対戦のみ。経験では明らかに劣る。そんな彼女が戦極という場で何が出来るのか、出来ないのかはライムベリーのファンだけでなく、アイドル界の枠を越えて注目されました。

結果から先に言えば、MIRIは今年のUMB大阪予選も制した実力者K-razyと対戦。1回戦唯一の延長まで持ち込むも敗北を喫しました。しかし、彼女が口を開いた瞬間にフッと会場が一瞬静かになり、その後湧き上がる中で「やべえ」「強くない?」と言う声を自分は確かに聞いた。そして対戦後にアイドルらしく「この後チェキ会やりま~す」と言いながらステージを去る彼女に向けられたオーディエンスからの拍手は、彼女のラッパーとしての実力に対する賞賛でした。

そんなMIRIの中には戦極に出るまで、そしてフリースタイルのラップをやることについても様々な悩みや思いがありました。アイドルとして、ラッパーとして、そしてライムベリーとして。前後編でインタビューをお届けします。


――年末はMCバトル、年始は早々に大喜利と異種格闘技戦が続きますね。(1月5日「新春アイドル対抗大喜利&歌合戦!」後に取材)


MIRI 今日の大喜利の方が戦極よりキツかったかもしれないです……(苦笑)

――たしかに今日の会場の固まり方は戦極以上に厳しそうでしたね(笑)。ではさっそく年末に出場した『戦極MC BATTLE第13章』についてうかがいたいんですけど、もう出演から一週間以上経ちますが、反響はありました?

MIRI 一番わかりやすいのがツイッターなんですけど、出場してからフォロワーが300人くらい一気に増えたんです。それよりもハッキリ分かるのが“いいね”で、アイドル系の話や、他のアイドルさんとのツーショットとか載せるよりも、ラップについて書いた方が“いいね”が増えたりとか。

――フォローしてる人の傾向が明らかに変わったんですね。ヒップホップ好きの人が増えた。

MIRI 年齢も同い歳くらいの人がフォローしてくださったり。

――正直、アイドルファンって10代はあんまりいませんしね。

MIRI ただ、そういう人たちは「アイドルなんて興味ねえよ」って感じなんですよ。なんで自分の自撮りはセーフなんですけど、アイドルさんとのツーショットとか載せるとフォロワーが減ってくっていう(笑)。

――ヒラヒラしたピンクの服の女の子が隣にいるとダメだと。

MIRI ホントに! それが最近の悩みですね。アハハ。