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ライムベリーMIRI、戦極MCバトルへの挑戦・前編(2ページ目)

アイドルラップ界の中でもそのスキルが高く評価されてきたライムベリーMC MIRI。その彼女が日本有数のMCバトル大会「戦極MC BATTLE」本戦に出場、自分ひとりの力で大勝負に挑んだ。出場までにはアイドルとして、ラッパーとして、そしてライムベリーとして様々な心境の変化があった。前後編、計1万字超のインタビューです。

大坪 ケムタ

執筆者:大坪 ケムタ

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恥ずかしいんですよ、フリースタイルって

――さて今回の戦極の話の前に、MIRIさんがラップを始めたのはライムベリーを始めた2011年からですけど、フリースタイルのラップを始めたのはいつ頃からなんですか?

MIRI 実は、フリースタイルは本当にやりたくなくって。前の体制の時はフリースタイルっていうものを禁止されてたんですよ。それもあって、自分がやりたいって思うことはなかったんですね。知ってはいるけど程遠いもの、っていう感じで。それで今の体制になって「こういうのもあるんだよ、挑戦してみたら」って言われてはいたんですけど、それでもやりたくなくって。

――フリースタイルの何が嫌だったんですか?

MIRI あの、恥ずかしいんですよ、フリースタイルって。韻とかも踏めないし、ビートに乗ることも難しいのに、それを聞いてもらうってのがすごく恥ずかしくて。

――それまでのラップとは全然違いますよね。自分の言葉を出すより、アイドルという形の上で人のリリックを表現する方が合ってたというか。

MIRI そうですね。だから作詞もしなかったですし、それもダメって言われてた部分もあるので、挑戦というのをしなくなって。それが、今年の夏に八月ちゃん(おやすみホログラム)と組んでやってるユニット「8mm」でやったライブの時なんですけど、途中で歌詞が飛んじゃって。その時、八月ちゃんがフリースタイルをやったんですよ。

――フリースタイルというか即興というか。

MIRI そう。それを聴いてMIRIは「ラッパーがフリースタイルをやらずに、どうして八月ちゃんにやらせてるんだろう」ってすごく思って、その時初めてフリースタイルやったんです。だから八月ちゃんが開花させたというか(笑)。

――まさにやらざるを得ない場になって。

MIRI それで一回やってしまったら……リズムに乗って自分の言いたい事を伝えられるのはこんなに楽しいんだな、って。言葉ってすごく強いじゃないですか。こうやって喋ったりとか、ツイッターに書くと尖って聞こえる部分も、ラップだったら許されるし、伝えることがラッパーじゃないかなって思ったんです。今まで自分が言われてきて返せなかった言葉も、ラップだったら全部伝えることが出来るんじゃないかなって思ったんですね。

――そこからラップに対する意識が変わったんですね。既にあるものを表現する手法から、自分の中にあるものを出すものに。

MIRI そこからハハノシキュウさんと出会って、一緒に練習していただいたり、あとフリースタイルをお客さんの前でやる場を作っていただいたりとかして。そこからですね。
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