「神楽坂 仲通り」から「神楽坂通り(早稲田通り)」へ
神楽坂 仲通り
左手、JR飯田橋駅の西口方面へ進むと、抹茶ババロアで人気の甘味処「紀の善」があり、向かいの「ポルタ神楽坂」には、たい焼きの「くりこ庵」と老舗和菓子店「神楽坂 梅花亭」が出店中。梅花亭は後編で本店をご紹介しますのでお楽しみに。
「五十鈴」米粉まで自家製にこだわる。
さて、次の目的地は「五十鈴(いすず)」。神楽坂通りを上り、毘沙門天善國寺を過ぎてすぐの場所に店を構えます。神楽坂に創業した今に続く和菓子店の中で、一番古いお店です。
相田利市氏が1946年に創業し、現在は2代目の相田茂さんが店を守る「五十鈴」。材料へのこだわりと丁寧な仕事で多くの人を魅了してきました。たとえば皮までふっくらと柔らかく仕上げられた看板商品「甘露甘納豆(かんろあまなっとう)」は、北海道産の大納言小豆をじっくりと煮てから、蜜の糖度を少しずつ高めて含ませ、完成まで4日を要します。
おやつに大人気の3種類の「お団子」や草餅、柏餅には、お店の2階でコシヒカリを自家製粉した上新粉を使うため、シコシコとした歯応えと弾力、香りの良さと艶が格別。
季節は過ぎてしまいましたが、9月~12月にかけて登場する「栗むし羊羹」は、茨城産の大粒の新栗を贅沢に使い、生地にも栗を煮た蜜を練りこむため、口いっぱいに栗の風味が広がる逸品。毎年楽しみに待つ人も多い大人気商品です。
このほか季節の生菓子に本煉り羊羹、手焼きのカステラ、最中などが並ぶ中、私が寄る度選ぶのは、バター100%の自家製のパイ生地で、2種類の餡を包み焼き上げた「神楽坂饅頭」。パイ生地の香ばしさと滑らかな餡のバランスの良さに長らく魅せられています。
北海道産小豆の自家製餡とレーズン入りの「小倉」はどこかエキゾティックで、白餡とくるみ入りの「くるみ」は優しい味わい。神楽坂の石畳をモチーフにしたパッケージで、お土産にも好評です。
<店舗情報>
■ 「五十鈴」 電話、Faxでお取り寄せ可能
所在地:東京都新宿区神楽坂5-34
JR「飯田橋」駅 西口より徒歩約7分。
東京メトロ有楽町線・東西線・南北線、都営地下鉄 大江戸線「飯田橋」駅より徒歩5分ほか。
Tel: 03-3269-0081
Fax:03-3269-0082
営業時間:9:00~19:30
定休日:日曜・祝日(但し5/5、彼岸は営業。不定休あり)