ヴァイキング時代の造船芸術を見てみよう!
「ヴァイキング」と聞くと、なにを思い浮かべますか? 800~1000年代後半は「ヴァイキング時代」ともよばれ、スカンジナビア諸島出身の武装船団がヨーロッパ沿岸地域を船で移動しながら侵略していました。略奪や殺人をする恐ろしいイメージがあるかもしれませんが、実はヴァイキングは優れた交易能力や造船技術に長けていたことでも知られています。実際の当時の船を目にすることができるのが、3隻の船が展示されているヴァイキング船博物館です。
800年代の歴史を刻む、主役級の美しい船
最も迫力のあるオーセベルグ号 Photo: Asaki Abumi/Museum of Cultural History, University of Oslo
オーセベルグ号の墳墓からは、未だに使用方法が不明の「竜頭柱」が5本発見されました。オリジナルの一部は復興作業中で、いずれ博物館に戻ってきますが、現在は複製品が展示されています(動画参照)。
船は権力者の地位を表すシンボル
本格的な航海に適していたとされるゴークスター号 Photo:Asaki Abumi/Museum of Cultural History, University of Oslo
見劣りするが、元来は小型の立派な船だったテューネ号 Photo: Asaki Abumi/Museum of Cultural History, University of Oslo
全ての船は盗賊によって荒らされており、貴金属などの副葬品はほとんど残っていません。あまり価値がないとみられたのか、木製品は残されていたようで、主にそれらが館内には展示されています。
帰りはミュージアムショップでお土産探し?
旅行者が好むお土産が揃う小さなミュージアムショップ Photo: Asaki Abumi/Museum of Cultural History, University of Oslo
ヴァイキングのヘルメットをかぶる愛嬌の良い店員さん Photo: Asaki Abumi/Museum of Cultural History, University of Oslo
ビグドイ地区には博物館や美術館が点在しており、ミュージアム好きにはたまらないエリア!(別記事「オスロの博物館を満喫!フィヨルド沿いビグドイ地区」)。ヴァイキング船を訪れる時は、徒歩で約5分以内でアクセスできる民族博物館もセットで訪れてみてはどうでしょうか?(別記事「アナ雪の世界観が体験できる!ノルウェー民族博物館」)。
バス停からすぐの白い外観が目印 Photo: Asaki Abumi/Museum of Cultural History, University of Oslo
■Vikingskipshuset(ヴァイキング船博物館)
住所:Huk aveny 35, 0287 Oslo
電話:+47 22 13 52 80
営業時間:5月~9月9:00~18:00、10月~4月10:00~16:00
料金:大人1人80ノルウェークローネ、観光カードOslo Passで無料(別記事「オスロ観光案内所と節約旅行に役立つ観光カード」)
アクセス:バス30番Vikingskipene駅から目の前、夏(4~10月)はオスロ市庁舎前Rådhusbrygge乗り場からから出ているフェリーで、ビグドイ地区にあるDronningen乗り場で下船して向かうのがおすすめ。
※1ノルウェークローネは2015年1月現在、約15.3円。おおむね16円前後で推移。
※営業時間などのデータは時期によって異なるので、最新情報は公式HPで確認を。