住宅ローンの借入/住宅ローンの基礎を学ぼう

フラット35の団体信用生命保険は入るべきなのか?(2ページ目)

住宅の購入時や住宅ローンの借り換えに「フラット35」を選ぶ人が増えているようです。ただ、コスト面で気になるのは自己負担となる団体信用生命保険の保険料。保険契約は任意なら入らなくても良いでしょうか?

中村 諭

執筆者:中村 諭

住宅ローンガイド

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そもそも生命保険は必要か?

生命保険は何のために契約するのでしょうか。基本的に生命保険は遺族の為に加入するものです。一家の大黒柱が亡くなった後に、遺族が必要とする費用(大まかには、今後の生活費、住居費、教育費、老後資金から遺族年金や預貯金を差し引いた額)をカバーする為のもの。やはり、生命保険は必要とガイドは考えます。そう考えると、団信には加入すべきです。

しかし、既に生命保険を契約している人が、団信の加入が融資条件となっている上記(1)や(2)の住宅ローンを契約した場合には、保障額が重複することがあります。そのようなときは、既契約の生命保険を見直すことで、家計の資金繰りの改善が見込めます。

もし契約する住宅ローンが(3)のフラット35の場合には、団信への加入は任意であることから、次の選択肢が生まれます。

1.団信に加入し、既契約の生命保険の保障額を減額する
2.団信には加入せず、既契約の生命保険を継続する
3.団信には加入せず、団信の代替となる生命保険に加入する

選択肢があるという事は、よく考える必要があります。そこで、まずは団信の特徴についてみてみましょう。

団信の特徴

●加入時年齢による保険料の差が無い
金融機関がローン利用者の生命保険を、まとめて(団体で)申し込むことから、保険料は割安となっていますが、団体で申し込むことから加入時年齢による保険料の差が無いために、25歳でも55歳でも保険料は同じという事になります。つまり、年齢が高いほどお得ですが、逆に、若年であればあるほど、割高な保険料になり損をすることになります。

●生命保険料控除の対象外
確定申告や年末調整で、あなたの納税額を算定するに際して、団信は生命保険料控除の対象になりません。生命保険料控除を受けられる保険は、保険金の受取人が本人や家族である必要がありますが、団信の契約者や保険金の受取人は金融機関となっている為です。

次に、団信と比較検討する「生命保険」の特徴についてみてみます。

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