2015年の幕開け トレンドの鍵を握るのは?

2015年のトレンド予想

今年ははたしてどんなヒットが生まれるのか

2015年年始、デパート、家電量販店、アパレル、アップルストアなどには初売りを楽しみにしていた人達で行列が出来た。全体的には初売りの金額、単価とも昨年を上回る様相を見せたが、昨年よりも外国人消費者の姿が多かったことも否めない。実際のところ、多くの日本人は景気の様子を伺いながら、2015年をスタートさせたという印象だ。

今回は、2015年のトレンド予想をお伝えしたい。ヒット商品が「点」とすれば、トレンドは「線」。2014年の傾向が2015年になって大きく変わるようなものではない。ただ人々の趣味嗜好、景気の動向などを反映して「線」の方向性は徐々に変わっていく。2014年から2015年への変化の兆しを踏まえつつ、2015年のトレンド方向性をお伝えする。2015年のトレンドを読む上で重要なキーワードは3つ。一つ一つご覧いただきたい。


トレンドキーワード1:食のギャップ

一部で高級品販売の状況が改善しているものの、多くの人にとっては出来るだけ節約をしようというトレンドは続く。この結果“無理をしないで楽しむことが出来る”消費スタイルはますます加速していくだろう。高額な買い物をするのでも、高級レストランに行くのでもない。いつもより少し良かったり、いつもより少し楽しかったり、いつもより少し驚きのあるモノ(物)やコト(事)が人気になっていくのだ。

2014年にすでにこの傾向は出ている。たとえば「俺のフレンチ」は高級レストランで食べていたフレンチが日常で食べられるというギャップを提供した。安くて便利なイメージのファミレスで“フォアグラが乗ったハンバーグ”が提供されるというギャップもあった。コンビニにおいても、高級料亭「なだ万」の吸い物がカップで販売された。このような消費スタイルで人々は“プチ贅沢”気分を楽しんでいる傾向にある。

プレミアムビールの人気からも、日常生活とのギャップを楽しむ消費者の傾向が見て取れる。ビール離れが叫ばれる中で、プレミアムビールの売れ行きは好調だ。“アサヒスーパードライ ドライプレミアム“は2014年のヒット商品とも言えよう。

食において、この“ギャップ”をベースに“プチ贅沢”を感じさせるような商品や飲食店が2015年のトレンドを作っていくことだろう。高級焼肉店や老舗鮨屋の立ち食い店などが新業態が出る可能性もある。またコンビニにおいても、有名飲食店がプロデュースした1000円以上の高級弁当が出てくるかもしれない。ビール業界においては特にクラフトビールがますます人気になるものと思われる。日常との“ギャップ”に加え、政府による地方創生方針なども重なるからだ。

製品面では、スロージューサーやエスプレッソマシンがブレイクのきっかけを見せた2014年。2015年は自宅にいながら“プチ贅沢”気分が味わえる製品群がますますブレイクする。ジャー炊飯器のような食に関わるものだけでなく、2015年は浴室や寝室まわりの“プチ贅沢”製品が本格的にブレイクしていくことだろう。