パリ・オペラ座バレエ団エトワール マチュー・ガニオが能舞台に登場!
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(C)Anne Deniau
幼少の頃からバレエに親しみ、2歳で初舞台を経験。パリ・オペラ座バレエ学校を経て、2001年にパリ・オペラ座バレエ団へ入団を果たしました。その後の躍進は目覚ましく、入団の翌年にはコリフェに、2003年にはスジェに昇格。そして2004年、パリ・オペラ座バレエ団最高峰、エトワールに飛び級で就任。パリ・オペラ座バレエ団の長い歴史の中でも、飛び級によるエトワール昇格は、母ドミニク・カルフーニを含め史上4人目という快挙にあたります。
若干20歳の若さでオペラ座の星に登り詰めたマチュー。以来10年に渡りその確かな才能と美貌をもってカンパニーを率い、大きな人気を博してきました。そんな彼にとっても、能舞台に立つのは初めてのこと。今回は人間国宝・梅若玄祥を相手に、大阪能楽会館と国立能楽堂をステージに『美の饗宴』を繰り広げます。
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『菊慈童』 (C)生原良幸
なかでも注目されるのが、実妹でありパリ・オペラ座バレエ団スジェのマリーヌ・ガニオと踊る『タイス瞑想曲』。本作はプティがふたりの母・ドミニクに捧げた作品『マ・パヴロワ』の中のパ・ド・ドゥであり、『マ・パヴロワ』はマチューが2歳で踏んだ初舞台の演目という思い出の作。かつて両親が踊ったそのパ・ド・ドゥはバレエ・ファンの間で今も名ステージとして語られ、時を経た今、妹をパートナーにマチュー自身が初めて舞台で踊ります。
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(C)Masahiko Takeda
次ページでは、マチューのインタビューをお届けします!