メキシコシティから遠足気分で行ける美しい町プエブラ

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タラベラ焼きタイルを使った建物や、豪華な教会など見どころ豊富なプエブラ中心部

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プエブラのなかでも最も美しい通りのひとつ、カジェホン・デル・サポ

プエブラ州の州都プエブラは、16世紀のスペイン入植後のカトリック教の繁栄により、贅を尽くした教会や歴史的建造物であふれています。地元特産の陶器、タラベラ焼きのタイルを使った建物が多いことから、可愛らしい町並みが旅行者から人気です。中心部の歴史地区(Centro Historico)は1987年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。首都メキシコシティから車で約2時間とアクセスが良いうえに、大きな町ではないので、日帰りでも観光できることから、メキシコシティと組み合わせたツアーがたくさん催行されています。ここではプエブラ観光の魅力を紹介していきます。

プエブラへアクセス、長距離バスターミナル情報、気候とベストシーズンなどの旅の基本情報を案内しています>>>かわいいタイルが街を飾る!世界遺産のプエブラ案内


きらびやかで豪華な教会の数々 

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(左)サントドミンゴ教会(右)礼拝堂のカピージャ・ロサリオ

ラテンアメリカのなかでも最も美しい教会のひとつといわれるのが、プエブラの中心部の広場、ソカロにある1571~1659年に建設されたドミニコ会の聖堂、イグレシア・サントドミンゴ(Iglesia Santo Domingo)です。また、サントドミンゴ内の礼拝堂、カピージャ・ロサリオ(Capilla Rosario)はバロックと先住民の様式が混じったメキシコ独自の建築の傑作として名高く、たくさんの顔モチーフや金箔やオニキスを散りばめた内部は必見の価値があります。また、タラベラ焼きタイルで覆われたイグレシア・デ・サンフランシスコ(Iglesia de San Francisco)ほか、贅を尽くした教会が多くあり、気軽に見学できます。


プエブラが発祥!移民文化が生んだ無形文化遺産メキシコ料理

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サンタロサ修道院文化センターで、修道女たちが料理をする様子を再現したときの風景

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プエブラを代表する料理。(写真左から時計まわりに)チレス・エン・ノガタ、セミータス、モーレ・ポブラーノ

メキシコという国が生まれるずっと前のオルメカ時代(紀元前1200年~紀元前後)から、先住民たちは、チョコレートの原料であるカカオを使って料理をしていたとされています。そんなチョコレートや果物、ヨーロッパ経由で伝わったクローブやシナモンなどのスパイス、アーモンドやゴマ、ほしぶどう、クッキーといった材料融合させたソースが、モーレという一品です。プエブラの修道女たちによって1680年ごろに生まれました。プエブラは、フランスやレバノン系の移民が多い場所で、ヨーロッパとアラブが交錯した文化や様式がある場所です。その多様な文化の混合が、モーレを含める現在のメキシコ料理の基礎を築きました。毎年9月16日のメキシコ独立記念日に全国で食べられる「チレス・エン・ノガタ」もプエブラ発祥の代表的な料理です。メキシコ料理は先スペイン期からさかのぼれば、1万年もの歴史があるとされ、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されています。
また、プエブラ独自の軽食にも移民文化の影響が色濃く出ています。タコス・アル・パストール(スパイス液にマリネした豚肉を串に何層も重ねた肉のかたまりを回し焼きながら、ケバブのように削ぎ落)の基となったとされる、アラブ系移民たちが生んだタコス・アラベや、ブリオッシュ生地のパンに、ビーフカツレツなどの惣菜が挟まれたサンドイッチ=セミータスもプエブラの移民文化が生んだグルメなのです。

プエブラのグルメを堪能できるお店を紹介しています>>>無形文化遺産メキシコ料理発祥地プエブラのレストラン


建物自体が重要文化財に指定される豊富なミュージアム

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(左)サンタロサ修道院文化センター(右上)セルダンの家(右下)プエブラ文化センター

最盛期の繁栄を偲ばせるような歴史的建造物をミュージアムや文化施設にし、一般公開しているのもプエブラの魅力のひとつです。メキシコ革命(1910年)に影響を与えた活動家セルダン兄弟の生家が記念館になっていたり、モーレやチレス・エン・ノガダといった数々のメキシコ定番料理を生んだサンタロサ修道院が、プエブラの大衆文化ミュージアムも含むセンターになっています。そのほかにも先スペイン期の貴重な出土品を展示する博物館から現代美術館までさまざまなタイプのミュージアムがあります。

タラベラ焼きをはじめとする魅力的な民芸品

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特産陶器のタラベラ焼きや、素朴で可愛いテキスタイルなどが人気

プエブラを代表する民芸品といえば、模様を丁寧に手描きする素朴な陶器のタラベラ焼きです。マヨルカ焼き(スペイン自治州マヨルカ島発祥の陶器)の産地である、スペインの都市タラベラ・デ・ラ・レイナの陶器製法を受け継ぎ、スペイン侵略後の1540年頃よりメキシコ独自の陶器としてプエブラで生産されるようになりました。青と白を基調にしたタラベラ焼きの器は、和食にも使いやすいです。また、プエブラ州を拠点にする先住民族のオトミの職人が手がける手刺繍ブラウスやウールのポンチョなども可愛いものがあります。プエブラ中心部にある、パリアン民芸品市場や、ロス・サポス広場(Plazuela de los sapos)で毎週土、日曜に開催されるアンティーク・民芸市で購入することができます。

プエブラ近郊の町チョルーラ

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ピラミッドの上に建立された教会とポポカテペトル火山

プエブラ市中心部から西へ8kmのエリア、チョルーラは、5~8世紀頃の世界最大級のピラミッドの上に教会が建てられた独特な場所で、古代文明とコロニアル文化の両方を堪能できます。チョルーラはメキシコで最も教会の多い街であり、365の教会が存在します。また、たくさんの大学が集まるので、文化イヴェントが頻繁に開催されています。常に若者たちの活気に満ちたバーやクラブが多くあり、いいコンサートを楽しめると評判です。


チョルーラの観光の魅力を案内しています>>>25世紀の歴史を持つ古代都市チョルーラとピラミッド

写真提供:プエブラ州政府観光局(El turismo para el Gobierno del estado de Puebla)


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