歴史あるメキシコ料理の発祥地でグルメを堪能

fonda1

フォンダ・ラ・メヒカーナの開放的なテラス (C) FONDA LA MEXICANA

先住民の叡智とスペイン侵略により持ち込まれたヨーロッパの食文化が混合し生まれたメキシコ料理には、1万年もの歴史があるとされ、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。そのメキシコ料理を生んだのが、プエブラの修道女たちで、古代から伝わるカカオ、チレ(トウガラシ)、マイス(トウモロコシ)といった食材を使い、ヨーロッパ伝来のスパイスや、乳製品などを合わせて、まったく新しい料理の数々を創出したのでした。またプエブラには、フランスやレバノン系の移民が多く、ヨーロッパとアラブが交錯した文化や様式があります。そんな移民文化の影響を受けたタコスやサンドイッチなどの軽食も魅力です。この記事では、グルメな街プエブラの、おすすめの店を厳選して紹介します。

プエブラへのアクセス、空港、バスターミナルなどの基本情報はこちら>>>かわいいタイルが街を飾る!世界遺産のプエブラ案内

プエブラ観光のおすすめについて紹介しています>>>建築・グルメなど魅力あふれる世界遺産の町プエブラ

地元の食通が親しむメキシコ伝統料理の名店ラ・メヒカーナ

fonda2

(写真上)チレス・エン・ノガダ(写真下左から)チョコラテ、 焼きたての甘いパン、コンチャ (C) FONDA LA MEXICANA

fonda3

メキシコらしい民芸テイストの店内(C) FONDA LA MEXICANA

観光地プエブラには多くのメキシコ伝統料理店がありますが、地元の人々に最も愛されるレストランが、フォンダ・ラ・メヒカーナ。家族の誕生祝いなど、特別なときに利用されることが多い店です。築100年以上の美しい建物には中庭もあり、広々とした空間。ところどころにある民芸品のデコレーションが可愛らしいです。店内では、マリアッチやボレロなどのメキシコ伝統音楽の演奏も行われ、旅情を盛り上げます。

fonda4

プエブラ名物モーレ・ ポブラーノ(C) FONDA LA MEXICANA

この店では、プエブラ発祥の料理が、はずせません。蒸した鶏肉を、チョコレートソース=モーレでいただく、「モーレ・ポブラーノ」は、チョコレートの甘みと苦み、チレの辛みと複数のスパイスの深みが絶品。また、チレの中にひき肉やドライフルーツ、ナッツを詰めたものに、上品な甘みがクセになる、クルミ入りクリームソースをかけた「チレス・エン・ノガタ」も美味しいです。とくに、モーレはプエブラのどの店よりも吟味された素材で、丁寧に作られていると評判です。
また朝食時には焼きたての甘くてふわふわのパン=コンチャをほおばりながら、熱々のチョコラテ(メキシコのココアのようなチョコレート飲料)を飲むのをおすすめします。朝食セットはメインとジュースまたはコーヒー付きで91メキシコペソ~(約728円)。ひとりあたりの平均予算は100~300メキシコペソ(約800~2400円)。

<DATA>
Fonda la Mexicana (フォンダ・ラ・メヒカーナ)
住所:3 Poniente No. 316 y 16 de Septiembre 706 Colonia Centro, Puebla de Zaragoza
TEL:222 242 2837
アクセス:アンパロ博物館(MUSEO AMPARO)から1ブロック
営業時間:毎日8:30~20:30



プエブラならではの味、タコス・アラベの人気店 アクカ

tacos1

写真右から時計回りに)巨大な肉の塊、トルタ(サンドイッチ)、コンソメ・デ・カマロン、グリンガ、タコス・アラベ・コン・ケソ(チーズ入りタコス)、タコス・アラベ (C) La Especial de Acuca

tacosarabe2

店の外観。ちょっと不便な場所にあるが、行く価値あり(C) La Especial de Acuca

アラブ系移民が多いプエブラで生まれたタコス・アラベは、ドネル・ケバブのように、マリネした薄切り牛肉を串に刺していき、塊にしたものをじっくりと焼いたものを具にします。肉の塊の焼けた部分をナイフで薄く削いだものをトルティージャに挟んでいただきます。メキシコの定番タコス、タコス・アル・パストール(豚肉のマリネを串に刺して焼いたもの)の原型になった、プエブラ名物のタコスです。プエブラにはたくさんのタコス・アラベの店がありますが、地元のみならず、他の州からもわざわざ食べにくる人がいるほど人気なのが、 ラ・エスペシアル・デ・アクカです。スパイスでごまかすことなく、素材本来の味で勝負しているのがポイント。新鮮でジューシーな肉の旨味を堪能できます。人気メニューは、小麦粉のトルティージャに肉とコクのあるチーズを挟んだ「グリンガ」、32メキシコペソ(約256円)。エビ出汁のピリ辛スープ、コンソメ・デ・カマロン、17メキシコペソ(約136円)はタコスと相性バッチリです。

<DATA>
La Especial de Acuca (ラ・エスペシアル・デ・アクカ)
住所:Boulevard Atlixco y 23 poniente - Puebla
TEL:222 249 4945
アクセス:ショッピングモールTriángulo Las Ánimas (トリアングロ・ラスアニマス)から車で約5分。プエブラ中心部のセントロイストリコ(Centro Historico)地区からは車で約15分
営業時間:10:00~22:00/火~日曜


名物サンドイッチのセミータスを食べるならラ・ボンバ

cemitas1

超定番のミラネサ(ビーフカツ)のセミータス(C) CEMITAS LA BOMBA

cemitas2

見落としそうな地味な店ですが、味は確か(C) CEMITAS LA BOMBA

プエブラを代表する軽食のひとつが、ブリオッシュ生地の大ぶりのパンに、ビーフカツレツなどの惣菜が挟まれたサンドイッチ=セミータス。その代表的な店がプエブラ州内にチェーンを持つ老舗、ラ・ボンバです。プエブラに無数にあるセミータスのなかでも、トップクラスに美味しいので、訪れる価値があります。ほんのりと甘みのある生地のパンに、具(ビーフカツレツ、チキン、ハム、モーレ、オアハカチーズなど豊富な種類から選べる)、アボカド、タマネギ、パパロ(メキシコの爽やかな香りのハーブ)を挟んだセミータスは56メキシコペソ(約448円)~で、ひとつでもお腹いっぱいになります。注文を受けてから、その場で調理するので、熱々をいただけるのも嬉しい。店内が清潔なのもポイントです。

<DATA>
■Cemitas La bomba (セミータス・ラ・ボンバ )
住所: 18B sur 4502, Piso PB, Interior C ,esquina Juan Pablo II,San Manuel, Puebla
TEL:222 233 4691
アクセス:プエブラ市中心部Centro HIstorico(セントロイストリコ)から車で約11 分。Centro de Idiomas Volkswagen (フォルクス・ワーゲン語学学校)からすぐ
営業時間:9:00~19:30/火~日曜

取材協力(Agradecimiento a):Ricardo Guzman (Ducado Records

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。