革により深く、長く浸透する!
これまでのM.Mowbrayのデリケートクリーム(以下「DC」と記します)の進化版として登場したリッチデリケートクリーム(以下「RDC」と記します)、果たして使い心地はどう違うのか、早速両者を同じ靴に用いて比較してみました。1. 香り
DCがベビーパウダーようなマイルドな香りであるのに対して、RDCはシャンプーのような幾分シャープな香りです。ただ、どちらも使っている最中に不必要に目立つと言うことはありませんし、また使用後に革の表面に香りが残るとこともありません。
2. 塗る前の硬度
いずれもゲル状でベタ付く感じはないのですが、簡単に言うとDCの方がユルい=水っぽい印象です。指に乗せようとするとDCはダラッと広がるのに対して、RDCの方は指先でなんとか自立しようとする感覚で、後者の方が塗る際のコントロールがしやすいかな?
3. 革への浸透度合い
どちらも大差ないと言えばないのですが、RDCの方がわずかに早く乾きます。速すぎることもなく遅すぎることもない、扱いやすいスピード感です。特に履きジワの部分にはRDCの方がサーッとより速く浸透して行く印象です。
4. 塗った後の革の表情
決定的な違いが出たのが、実はこれです。上の写真では若干見辛いのですが、RDCの方が表面が白むことなく、抜けの良い印象に仕上がります。革のより内部にまで成分がしっかり行き渡っていると言う感じでしょうか。この傾向は下の写真のような、やや厚手の型押しレザーでより顕著に出ました。DCの方は塗って数分のうちに革の色味が元通りになりましたが、RDCの方は成分の効果なのか塗る前よりわずかに濃い目な状態が、より継続するのです。
5. 総論
アボカドオイルを主成分としたことで、単に革への浸透度が高まったのみならず、成分を革により長期間封じ込めるようになった感が大です。これは特に長期間乾燥させてしまった革には効果テキメン。従来のDCでは水分が革の表面から蒸発してしまうのと同時に他の成分も揮発してしまうが故に、革の表面が却ってささくれ立ってしまうケースがごく稀にあったのですが、今回登場したRDCではそんなリスクも圧倒的に低くなったはずです。
その結果、革に自然な艶がより長期間維持できるようになったと思います。蝋分は含んでいないので、色の薄い革や所謂エキゾチックレザー等も含め様々な種類の革に使える利点はもちろん、従来のDCのままです。
厚めの型押しの革をお手入れしてみたら、その差が顕著に出ました! 同じく向かって左が従来のデリケートクリームでお手入れしたもの、右が新発売のリッチデリケートクリームです。後者の色が濃い目に仕上がっているのは、成分がより素早くかつ深く革に浸透している何よりもの証拠です!
と言うことでこのM.モゥブレィ・リッチデリケートクリーム、従来のものに比べ価格はそれなりに上昇しましたが、使い勝手の良さと効果の継続性はそれ以上に高まっています。やっぱり1瓶買っておいて損はしない、「迷った時にこそ役立つクリーム」です!
【商品案内】
M.モゥブレィ・プレステージ リッチデリケートクリーム
色:ニュートラル(無色)
用量:50ml
税込み価格:1620円
お問い合わせ先:R&D
TEL:03-3847-2255