手足が冷えると代謝も落ちて肌もくすむ
冬の冷え、夏のエアコンの冷えと手足の末端を感じていませんか。お風呂に入ったのに指先や足先が冷えて眠れないなんてこともありますね。手足の冷えは体の血行不良のサイン。手足は体の末端にあるので、末梢まで血液が流れにくい状態で、実は体の中にある臓器も同じことが起きていて、内臓の血流が低下している可能性があります。内臓の血液の流れが悪くなると、内臓の代謝機能が落ちてきます。つまり体全体の代謝が落ちて、なんとなく体がだるい、力が入らないと感じてくるようになります。また、血行不良がターンオーバーの低下やくすみを作ることもあります。
慣れれば1分程度でできるマッサージです。体調もあまりよくない、肌も不調とならないように、スキマ時間を活用して、代謝アップで体ぽかぽか、お肌プルプルにしていきましょう。
ツボ解説
爪の付け根の両端には、井穴(セイケツ)とよばれるツボがたくさんあります。写真の図の赤い印が井穴。このようにたくさんのツボがありますね。井穴は、指先の血管が通っているところにあります。ここを刺激すると、毛細血管を刺激できて血流が改善してきます。
また体には、陰と陽という経絡が流れていると東洋医学では考えられています。
指先は、丁度体を流れてきた陰の経絡が陽の経絡につながったり、陽の経絡が陰の経絡につながる場所で、もっともエネルギーが高い場所とも言われています。このエネルギーが高い場所を指で刺激すると、氣の循りがさらに良くなり、体も元気なっていきます。
ここはちょっと荒療法になりますが、鍼やお灸で刺激するととっても効果的です。指先は刺激が強いので、私はあまり使いませんが…。でも指で揉むのは痛みもないですし、簡単にできて、続けることで効果が現れてきます。お風呂や通勤中のスキマ時間などを使ってぜひやってみてください。
今回はツボはあまり気にせず、爪の付け根あたりを刺激してきましょう。
では、実際にやってみましょう。
まず、左指を刺激してきます。右の人差し指と親指で、左の親指の爪の付け根を両サイドから挟みます。
【ここが今日のポイント】
挟んだら、グリグリグリーっと、爪の付け根を揉みます。
6回揉みます。その後、少し強めに3秒ほど押して、パッと手を離します。
これを、3回ずつ、親指が終わったら、人差し指というように各指、5本ともやりましょう。
実はこのマッサージ方法は免疫力が上がる「爪もみ療法」として関連する本がたくさんがでている効果あるテクニックなのです。
電車の移動中、お家でお風呂やテレビを観ているときなど、スキマ時間を利用して手足の指先を刺激しましょう。
自宅では、ビタミンE入りのハンドクリームを使いながらマッサージをすると、ビタミンEの血行改善効果も相乗効果になりより血行を改善してくれます。
まずは2週間続けていると少しずつ、代謝が上がってきて冷えが改善されているのを実感します。ぜひ実践してくださいね。