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公益財団法人 電通育英会

テレビやラジオのCM、新聞、雑誌の広告など、我々が日々目にする広告には、必ずと言っていいほど広告会社が関わっています。また、オリンピックなど国家的行 事や大規模スポーツイベントなども同様で、むしろ広告会社を抜きにして大規模な祭典を開催することはできないでしょう。

日本にも数多くの広告会社がありますが、なんといっても日本最大規模の企業は“株式会社 電通”です。その電通が、古くから奨学財団を設けて人材育成に力を注いでいることはあまり知られていません。

創立50年以上の歴史をもち、これまでに3000名を超える大学生を支えてきた電通育英会の奨学金制度を紹介したいと思います。

高校在学時の予約型で最大260万円を給付

電通育英会の奨学金は、財団が指定する全国の公立高校の生徒が申請できる制限つきとなっているほか、いくつかの特徴が見られます。

<電通育英会・奨学金の内容>
1. 月額5万円(年額60万円)を最長4年間(240万円)給付+入学一時金20万円
2. 高校3年生の時点で申し込む予約型
3. 財団が指定する大学・学問領域への進学予定者が対象

予約制ということは、採用されると進学後に確実に奨学金が給付されるので、受験生も保護者も大いに安心できます。

月額5万円もあれば、ひとり暮しの学生にとっては家賃補助として大助かりですし、自宅生にとっても大きく学費負担が軽減されることでしょう。また、初年度学費には入学金が加わるので、入学一時金の20万円も見逃せない支援ポイントです。

そして個人的には、電通育英会の奨学金の最大の特徴が、3番の「財団が指定する大学・学問領域」にあると思っています。

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電通育英会の対象の学問系統

実は民間団体の給付型奨学金の多くは、対象が理工系分野に偏る傾向があります。とくにメーカー系の奨学金ではその傾向が強く見られますが、電通育英会では「人間科学」「社会科学」「情報科学」などと、文系分野で学ぶ学生を対象としています。

さらに一般枠とは別に“芸術系分野”の奨学金も設けられています。考えてみれば、広告とデザインは一体なので、電通育英会だからこそ気付いた視点といえるでしょう。そもそも芸術系大学は給付型奨学金が少ないので、それらを目指す学生にとっては有り難い制度だと思います。

それでは、電通育英会の受給対象となる一般枠の大学から見てみましょう。

電通育英会奨学金 一般枠の対象大学

<国立大学(29校)>
北海道大学/小樽商科大学/東北大学/筑波大学/埼玉大学/千葉大学/お茶ノ水女子大学/東京大学/東京外国語大学/東京学芸大学/東京藝術大学/一橋大学/横浜国立大学/新潟大学/金沢大学/名古屋大学/愛知教育大学/京都大学/京都教育大学/奈良女子大学/大阪大学/大阪教育大学/神戸大学/兵庫教育大学/広島大学/岡山大学/香川大学/九州大学/熊本大学

<公立大学(9校)>
国際教養大学/首都大学東京/横浜市立大学/愛知県立大学/名古屋市立大学/京都府立大学/大阪市立大学/大阪府立大学/神戸市外国語大学

<私立大学(14校)>
青山学院大学/学習院大学/慶應義塾大学/国際基督教大学/上智大学/中央大学/法政大学/明治大学/立教大学/早稲田大学/同志社大学/立命館大学/関西大学/関西学院大学

このラインアップを見ると、歴史と実績のある伝統校、全国的にも評価の高い難関大学がほとんどですが、電通が目指す人材育成と考えれば、ある意味納得できる選択ともいえます。

続いては、芸術枠の対象大学を見ていきましょう。