住まいと暮らしの総合住生活企業であるLIXILでは、全国に住む20代から60代の男女520名を対象に、入浴スタイルに関する意識調査を実施。お風呂の中では、美容や趣味、仕事など、さまざまな「風呂活」が行われているようです。
■調査概要
調査方法:インターネット調査
対象エリア:全国
調査対象:20代から60代の男女
サンプル数:520名 (各年代、男女それぞれ52サンプル)
調査実施期間:2014年9月9日
調査実施機関:マクロミル
[調査データ出典・写真協力] LIXIL
約8割が「お風呂が好き」。60代女性がトップ、低いのは20代女性
日本人は、やはり、お風呂が大好き。調査によると、全体の78.7%が「好き」または「どちらかと言えば好き」と回答しており、男性でも女性でも、50代では84.6%という結果に。全世代の中でも最も高いのは、60代の女性の88.5%。最も低かったのは20代女性の67.3%となっています。「お風呂が好きな理由」については、「さっぱりする(88.8%)」がトップ、次いで、「リラックスできる(68.2%)」「疲れが取れる(64.3%)」などが続いていますが、女性全体では「美容のため(21.7%)」も、理由のひとつに。特に、20代の女性は51.4%がお風呂が好きな理由としています。
その他、「ひとりの時間を確保したいから」という理由も。全体では、8.3%と少数ですが、30代女性では、16.7%の人が、お風呂が好きな理由として挙げており、子育てや家事、仕事で多忙な女性のリラックスタイムとなっていることがわかります。
「カラスの行水派」でも、入浴時間は長い?
「長風呂派」か「カラスの行水派」とどちらか、という質問に対しては、全体の半数以上(56.3%)が、入浴時間が短いことを表す「カラスの行水派」と回答。とはいえ、「カラスの行水派」の平均入浴時間は、夏で13.7分、冬で18.4分と、バスルームにいる時間は比較的長いようです。また、「カラスの行水派」は、夏で47.1%、冬では61.8%が、毎日湯船に入る、と回答し、入浴時間は短い、と自認する層でも、季節を問わず高い頻度で湯船に入っていることがわかります。一方で「長風呂派」と回答したのは全体の43.7%。平均入浴時間は、夏で26.6分、冬で36.5分と「カラスの行水派」のほぼ倍。湯船に浸かる頻度も「週5日以上」が、夏で62.1%、冬で80.2%と非常に高くなっています。日本人にとって、湯船に浸かることが、とても重要な入浴のポイントとなっているということでしょう。
「風呂活」は、美容や趣味。20代はスマホも。
浴室では、清潔さを保つだけでなく、全体の56.0%が何かしらのプラスアルファの活動をしている姿もみられるようです。多いのは、「マッサージ」や「半身浴」、「白髪染め・カラーリング」など。また、「歌をうたう」「読書」、「アイデアや企画の構想を練る」などの声も。入浴しながら美容、趣味や仕事と、さまざまに時間を利用している「風呂活」の姿がみられます。ひとりだけになれるバスルームは、誰からも邪魔されない時間を過ごすことができる貴重な空間。じっくりと読書を楽しめたり、いい企画を思いついたりできるのかもしれませんね。
また、20代から30代は、40代以上に比べ、スマートフォン、ゲームなどを使用し過ごしているとか。特に20代の女性に多くみられ、スマホは一時も手放せない生活必需品となっているということがわかります。
テレビや音楽、泡風呂やミストサウナがあると長風呂に
どのような機能があれば長く入浴するかについての「カラスの行水派」の意見は、「テレビ付きのお風呂」「音楽が聴ける機能」、また、「ジャグジー機能」「泡風呂」「ミストサウナ」など。その他、「照明が調節できる」「浴槽内のライティング機能」など、照明への要望も聞かれたとか。年代や性別によって、入浴スタイルやこだわるポイントは異なりますが、調査からは、清潔さを保つだけでなく、よりリラックスできる、心地よく過ごすことができるバスルーム空間が求められていることが読み取れます。最近では、システムバスの商品提案も豊富となり、多様なニーズに合わせた空間を実現することが可能になってきています。さまざまな広さや空間のつくりのバスルームを展示するショールームも多くみられるので、最新の機能やデザインを家族そろって体感し、わが家にとってどんなバスルームがいいのか、話し合ってみてはいかがでしょうか。
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