ジャズが生まれて約115年、多くのジャズメンがポピュラー音楽シーンでも活躍してきました。日本発のJ-POPにも、ジャズメンは多く登場します。その中でも、特にJ-POP黎明期、ニューミュージックと呼ばれていた頃の名演をご紹介します。

まずは、J-POPを代表するこの人、荒井由実(松任谷由実)のヒット曲からです。

荒井由実 「ひこうき雲」より「きっと言える」テナーサックスソロ 西条 孝之介 

 

ひこうき雲

ひこうき雲

この「きっと言える」は、荒井由実(現在は松任谷由実、ユーミン)のデビューアルバム「ひこうき雲」から。

ユーミンと言えば、J-POP黎明期にサザン・オールスターズとともにJ-POPをけん引した大スター。この曲はそんな中でも、なかなかヒットには繋がりませんでしたが、名曲であることは間違いがありません。

ユーミンの音楽には当時の日本の第一級のアレンジャーやスタジオミュージシャンが参加しています。その中でもジャズファンをもうならせる第一級のテナーソロを聴かせてくれるのが、ベテランジャズメンの西条孝之介です。

西条は、「日本のスタン・ゲッツ」と言われた日本を代表するテナーマン。ここでも、ジャズメンの面目躍如な、ウォームでなおかつスリリングなテナーソロを聴かせてくれます。西条のソロは、ジャズそのものなのに、トータルでのサウンドはまさにユーミンの世界観に彩られています。

これは、ユーミンはもちろんですが、西条のセンスが、J-POPにもマッチしているということです。西条のプレイは、あくまでもユーミンの音楽をサポートし、控えめでありながらも、十分に存在感を示した大人のジャズメンの力量を示したものです。

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その西条の、ジャズでの代表作がコチラ。
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「ウェスト・エイス・ストリート・オン・キャッスル・アヴェニュー」


3作品あるシリーズでVol.1にあたるこのCDは、全曲西条の実力を知らしめるのに、十分な内容になっています。特に1曲目の「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー」は西条の持ち味を生かした名演です。

西条の持ち味は、スタン・ゲッツズート・シムズなどに通じる趣味の良い流れるようなメロディラインです。クール派とも称されるスタイルは、むしろウォームな印象を与え、聴く者をほっとさせる良質な大人のジャズです。

次のページでは、誰もが知っているアメリカの有名アルトプレイヤー参加作品が登場します!

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