おすすめCD三枚目:有名フランス人サックス奏者バルネ・ウィラン「French Movie Story」

French Movie Story

French Movie Story


<「 French Movie Story」よりおすすめベスト1選>
「男と女」

 

男と女 

このCDは、フランス人の有名サックス奏者バルネ・ウィランがフランス映画で使われた曲を集めて演奏したものです。

三曲目にはカトリーヌ・ドヌーヴが主演した1964年の映画のテーマ曲「シェルブールの雨傘」があります。雨の日に相応しいアンニュイな名曲ですが、ここではまずは一曲目から聴いてみましょう。

一曲目は、こちらも1966年の映画「男と女」から、テーマ曲の「男と女」です。これは、おそらくはどこかで聴いたことがあるテーマではないでしょうか。「ダバダバダ・ダバダバダ」というスキャットで有名な曲です。

ここでのバルネ・ウィランはそんな有名なテーマを、ストレートに奏でるのではなく音のタイミングをずらしながら粋にひねって演奏しています。

彼のテナーサックスからは、フランス人らしいエスプリを感じます。硬い音をフルボリュームで鳴らすのが良しとされる最近のテナーシーンにあって、むしろぼそぼそ、むにゃむにゃとけだるさを感じさせ、個性が際立っています。

それこそがバルネの美学。カッチリと決めるのではなく、どこかヌケ感を入れ込んだオシャレな大人のテナーサックスなのです。この演奏をカッコイイと感じたら、あなたはバルネ・ウィランのファンになるはずです。

全編を通してフランス映画のムード満点な演奏は、独特のモノトーンな世界感で、雨の日にピッタリのCDと言えます。二曲目以降は、聴くとはなしに聴く。むしろ部屋のインテリアの一部として聞き流す位がフランス風かもしれません。

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これで「雨の日に聴きたいジャズバラード7選」、全てご紹介いたしましたが、実はもう一曲甲乙つけがたく、ぜひともご紹介したいCDがあります。それがこちらです。
 

番外編:有名サックス奏者スタン・ゲッツ「ゲッツ・オー・ゴー・ゴー」
 

Getz Au Go Go

Getz Au Go Go

 <「ゲッツ・オー・ゴー・ゴー」より追加のおすすめベスト1選>
「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」
 

ヒアズ・ザット・レイニー・デイ 

「不思議ね、失恋した時に限って雨が降る」と歌われるこの曲。さすがにバラードの名手スタン・ゲッツの手にかかれば、雨を眺めながら涙する美しくも薄倖そうな女性(もしくは男性?)の情景が容易に浮かんでくるでしょう。

このCDには他に、有名ボサノバシンガーのアストラッド・ジルベルトとの共演ライブが納められています。二人の共演はまるでゴージャスなナイトクラブに訪れたよう。「ジャズってのはね、結局ナイトミュージックなのさ」と言ったとされるスタン・ゲッツの面目躍如といったところです。

一口にジャズと言っても、範囲は広く、ジャンルによっては違う音楽に聴こえる事も少なくありません。ジャズはおよそ120年の歴史がある音楽です。体系的に聴いていくと少し遠回りをしたり、好きになれなくなってしまうかもしれません。

ジャズへのアプローチは、無理やり断崖絶壁から攻めるのではなく、登りやすい所から始めましょう。なじみの曲や、演奏家ができたらしめたものです。後はゆっくり楽しく登って行って下さい。

もしこの「ゲッツ・オー・ゴー・ゴー」が気にいったなら、次には「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」と「アストラッド・ジルベルト」と「スタン・ゲッツ」というタームを軸にして、他の演奏を探してみてください。 きっと、多くの気に入る瞬間に出会えるはずです。

あなたがもし今回ご紹介したCDの中で、まだ持っていないものがあったとしたら、折角ですから冷たい雨だと面倒くさがらずに、ここは思い切ってCDを探しに街まで出かけませんか?

思いっきりオシャレをしてそのままショッピングや食事、もしかしたらデートをするのも良いかもしれません。

雨の日は、好きなジャズを聴いたら、次は街へ出かける。これが、私がご紹介したい雨の日を過ごす一番の必勝法です。

それでは、ぜひとも行ってらっしゃい。次の記事で、またお会いしましょう。

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