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ジョゼ・マルティネズ インタビュー!(3ページ目)

ジョゼ・マルティネズ率いるスペイン国立ダンスカンパニーが、この冬待望の来日を実現! マルティネズの振付作『天井桟敷の人々』を含む、世界に名だたる振付家の名作5演目を一挙上演します。ここでは、開幕に先駆けマルティネズにメールインタビューを敢行! 来日公演への想いをお聞きしました。

小野寺 悦子

小野寺 悦子

バレエ ガイド

ダンス専門誌、劇場・カンパニー広報誌、公演プログラム、ウェブなどで執筆するほか、舞台・映画などエンターテインメント全般のインタビュー&執筆など幅広いジャンルで活動している。

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スペイン国立ダンスカンパニーの特色、
他のカンパニーにはない魅力とは何でしょう。

マルティネズ>ふたつの側面を持っていることが、スペイン国立ダンスカンパニーのオリジナリティです。私はコンテンポラリー作品の創作などにより、今のダンサーたちの質を高めたいとも思っています。そうすることで、彼らが本来持っているクラシックの基礎が強化され、グラン・クラシックと呼ばれる名作品にもつながっていくのではと。要約すると、それこそが現在のバレエ団のあるべき姿ではないかと思うのです。

スペイン国立ダンスカンパニーは大変若いカンパニーです。ダンサーの平均年齢は25歳。みな非常に強烈な個性を持ち、エネルギーに溢れ、モチベーションが高い。グラン・クラシックを踊る基礎があり、またコンテンポラリーのレパートリーにも恐れがない。他のバレエ団との違いは、バレエ学校が併設されてないことです。ダンサーは世界中のさまざまな国から来ています。これはカンパニーの豊かさでもあるのです。

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(C) Emillio Tenorio


芸術監督として、ダンサーに求めるものとは?

マルティネズ>ダンサーという職業に情熱を持って働いて欲しい。音楽性、エンターテイナーとしての質、クラスや練習にきちんと参加することなどももちろん大切ですが、何といってもダンサーという職業に情熱を持っているダンサーと仕事がしたい。ピナ・バウシュが「ダンスがしたいなら、まず踊りをやめなくては」と言っているように。


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