フランスのノエル事情
フランスはカトリックの国で、時代は変わったとはいえ、多くの宗教的な風習が残っています。ノエルはそのひとつ、年間最大の行事です。日本のお正月のような位置づけにあると考えていただければわかりやすいでしょう。みんながノエルを楽しく過ごせるように、準備万端に整える
各家庭それぞれにしきたりや決まりがあり、それに従って準備をします。プレゼントの数、料理の選択、テーブル・セッティングや飾りの色から場所までありとあらゆることが考慮に入れられ相談されます。
その決まりごとや人間関係はさまざまで、比べて面白いこともあれば、他人から見たら不可解さに驚くこともありますが、家庭の事情に他人が口出しすべきではありません。
できたてカップルの心得
その年に付き合い始めたようなカップルにとってノエルをどう過ごすのかは、なかなか微妙な話題です。日本からフランスに来ていて、該当される方がいらっしゃるかもしれませんね。たとえ二人で過ごす初めてのノエルでも、「ロマンチックなディナー・テーブルを二人だけで囲みたい」と独り決めしてはいけません。お付き合いしているフランス人の性格、家庭環境、家庭状態などさまざまな理由から、もしかしたら「ノエルに誘われない」ことさえあり得るのです。
かといって、すぐに「自分のことを好きじゃない」とか「他に好きな人がいるのでは」と勘繰って一方的に相手を責めたり、なじってはいけません。ここは冷静にノエルを一緒に過せない理由をハッキリ、きちんと聞きだすことが大事です。ただし、理由があいまいだったり、直感で「これはちょっと」と感じるところがあったら、二人の将来や関係を考え直したほうがいいかもしれませんね。
・ノエルはどうするの?
Qu'est-ce que tu vas faire pour Noël ?
ケ ス ク チュ ヴァ フェーる プーる ノエル
・どうしてノエルはわたし(僕と)一緒に過せないの?
Pourquoi tu ne peux pas passer Noël avec moi ?
プるコワ チュ ヌ プー パ パッセーる ノエル アヴェック モワ
※発音表記は、区別をするために、R の音はひらがなで、L の音はカタカナで表示しています。
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