小学生の年賀状の書き方・基本ルールとは
幼稚園児でも文字が書けることが珍しくない今、低年齢の子が自分で年賀状を書くことも。けれど、子どもの書いた年賀状をちらっと見たら、おっと間違いだらけ! ということも。
季節の挨拶や住所の書き方というのは、どの場面でもさほど変わらないもの。基本ルールが一度身についてしまえば、後は習慣なので怖いものなし! 良いことは習慣づけてあげるのも親の愛情です。始めのうちに親からきちんと教えてあげましょう。ここでは小学生から押さえておきたい年賀状の書き方のポイントを解説します。
小学生から押さえておきたい、年賀状4つの必須項目
年賀状の必須項目は、「賀詞」「本文」「結び」「年号」の4点です。小学生でもこの4つは必ず押さえておきましょう。小学生なら、敬語はこの程度で充分!
「あけましておめでとうございます」など。
【2】本文
大人なら「旧年中はお世話になりました」となるところ。送る人に合わせて、一言ずつ書きましょう。小学生の子どもなら、思い出に残っている出来事や、来年の目標・楽しみにしていることなどを。また、葉書きは意外と多くの人の目に触れるもの。誰に見られても恥ずかしくない内容にすることも教えてあげましょう。
【3】結び
「今年もよろしくお願いします」や小学生の場合「今年もなかよくしてね!」などでもOK。
【4】年号
「平成○○年 元旦」と書くのが一般的。
大切なのは、年賀状が新年を祝うものであるということ。明るく前向きに、そして丁寧に書くという意識を持たせましょう!
小学生がやりがちな年賀状NGチェックリスト
小学生といえども、目上の人には正しく敬意を払いたいものですね
- 「迎春」?
小学校の学年が上がってくると、「寿」「賀正」「迎春」などと書きたがる子も出てきますが、漢字1文字・2文字の賀詞は目下の人に使うものなので、子どものうちは出番がありません。
- 「去年はありがとう」?
「去年」は、「去」の文字が縁起が悪いとされているので、「旧年」「昨年」とします。
- 「来年もよろしく」?
小学生の子どもにありがちなのが、「昨年」「今年」「来年」の間違い。12月に書いても届くのは1月、新しい年が「今年」となりますよね。年賀状で「来年」を使うことはまずないことを教えてあげましょう。
- 「年賀状ありがとう」?
年が明けてからの話になりますが、出していない人へ年賀状を出す場合、「年賀状をありがとう」と書くのは失礼にあたります。お返事ではなく、ご挨拶という位置づけで書きましょう。
- 「平成○○年一月一日 元旦」?
「元旦」は新年1月1日の朝を指すので、「平成○○年一月一日 元旦」は誤りです。「平成○○年 元旦」でOK。
小学生の年賀状、筆記用具は何を使う?
一般的に、年賀状のための筆記用具は、筆か黒のペンが基本で、鉛筆は失礼とされています。但し、小学校低学年で、学校でペンの使用などが認められていない場合なども。その際は目上の人宛であっても、鉛筆でかまいません。
なお、修正液は使わないのが原則です。特に名前は人の顔と同じなので、絶対に使ってはいけません。慣れもあるのでじっと見守りたいものですが、低年齢の子であれば表書きは親の代筆でも差し支えありません。
小学校の先生方へ送る年賀状の心得
先生からのお返事の有無、まずは親が振り回されないことです
でも、よく聞くとお返事をもらったのは隣りのクラスの子。そう、実は年賀状についての方針が先生によって違うというだけだったのです。
親として心得ておきたいのが、幼稚園や小学校によって、はたまた先生個人によって、年賀状には色々な考え方があるということ。「先生の自宅に出す」「学校に出す」「年賀状は禁止」「先生はもらうだけ」など、本当にいろいろなケースがあります。返事の有無に振り回される必要はありません。
住所が分からないという場合は、直接質問しても失礼には当たりませんし、幼稚園・小学校・塾などに出してもいいでしょう。目的は身近な目上の人に感謝の気持ちを伝えることですから、決して無理に住所を聞き出そうしないこと。年が明けてから、送り先が分からなかったという一言を添え年賀状を手渡ししたり、口頭で挨拶をしたりするだけで、気持ちは充分伝わります。
なお、目上の人に年賀状を書くときは必ず縦書き、丁寧語(です・ます)を使います。また、表書きにつける敬称は様ではなく「先生」が正式。名前よりも大きめに書きましょう。
一度身につけたらずっと使える年賀状の基本ルールを小学生の頃から習慣づけられるようしっかり教えてあげましょう!
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