セクシュアルマイノリティ・同性愛/LGBT

LGBTイジメ ~親・先生の立場できること~(3ページ目)

クラスに1人はいると言われている性的マイノリティの人々。メディアでも面白おかしく取り上げられている側面もあることから、イジメやからかいの対象になる機会も多いのが現状です。そんな性的少数者と総称される子どもたちが抱える悩みについて向き合っていきたいと思います。

堀川 歩

執筆者:堀川 歩

同性愛ガイド

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教員としてできること

クラスに性的マイノリティの生徒が1人はいると言われていますが、宝塚大学の日高庸晴氏による幼~大の教職員の方々5979人に対する調査によると、実際に性同一性障害の生徒に関わったことがある先生は全体の11.9%、同性愛の生徒に関わったことがある先生は全体の7.5%と非常に少ない数値となっています。LGBTの大きな問題としては、可視化されにくいという側面があり、存在していたとしてもわからなかったという声が実際の現場から多く寄せられているので、データの数値にも頷けます。

正しい知識や対応方法を教員が知ることで生徒をまもることにも繋がる!

性的マイノリティに関する情報は、メディアでも面白おかしく笑いの対象として配信される機会が多いため、子どもたちはその情報を鵜呑みして「ゲイ、ホモ、レズ、オカマ、オナベ」といった言葉を悪気なく発し笑いのネタとして使ってしまいます。だからこそ、学校のなかで多様な性のあり方についての知識や情報を知る機会を作ることで、一セクシュアリティの話だけではなく、学校という現場から子どもたちに人として大事な道徳的なメッセージを伝えていけるのではないでしょうか。

今、私たち一人一人が大切にしたいこと

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少しでも誰かのためになるのなら…

つい先日、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が同性愛者であることを公表されました。「これまで公にしていなかったことを公表するのは簡単ではなかったが、自分自身の性的指向に悩み、孤独を感じている少数派の人々を勇気づけられるのであれば、私のプライバシーを明かすことにも価値があると判断した。私はゲイであることを誇りに思っている。ゲイであることは、神が私に与えた最高の賜物の一つだと考えている」と述べられていましたが、公表の有無に関わらず誰しもがありのままの自分を表現できる社会を築き上げていきたいですね。


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