定番のフォアグラのポワレにフレンチの過去と未来を見る。
シャンパーニュに合わせてサービスされるアミューズは驚くにはあたらないものの、ワインを飲む気にさせるには十分だ。フォアグラのポワレはイチジクのソースを多彩にアレンジし、表面の焼きと中のとろとろ感はこれ以上ない完璧な出来栄え。仕込み、火入れ、そしてなによりも素早く盛り付けてサービスまで持っていかなくてはならない。すべては火入れ加減で決まるフォアグラのポワレ
エゾシカのローストの火入れ加減は当たり前のように自然に赤みが表現され、フィレの一番いい部分が贅沢に切り取られている。野菜のピュレやベリー系のソースと組み合わされ、ジビエの旨みが上品に堪能できる。
ジビエの旨みはソースで引き立つ。
サービスも自然体でフランス語も堪能なソムリエがいる。実はこの日はフランスを代表するフードイベント、「シラ世界外食産業サミット」の総責任者との小さな会食。フランス語と英語と日本語が入り混じるなんとも不思議で楽しい時間であったが、世界一とも言って過言ではないボキューズドール料理コンテストの開催も含まれており、開催される来年1月には新たな食のトレンドが始まるとも言われている。
何気ないグレープのスープは記憶に残る味わいだった
フランスを代表する食イベントプロデューサーを唸らせた、日本におけるレ ロジェ エギュスキロールの料理。ここぞというときに美食を求めるグルメはぜひ覚えておいていただきたい一軒だと思う。
シラのダイレクター、Fondeur女史とSuplisson氏と。
東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越12F
地図
予約 03-3561-7020
営業時間
ランチタイム 11:00~16:00 (L.O. 14:30)
ディナータイム 17:00~23:00 (L.O. 21:00)
定休日:銀座三越の定休日